トコトンやさしい 配管の本
備忘録:書評:読んだ本
★トコトンやさしい 配管の本
西野悠司 著、日刊工業新聞社
...85点
ウォーレン・E・バフェットは「投資の成功のための本質」を「安く買って売ることである」と看破しています。「なんだ、当たり前のことじゃないか!」と思われる方が多いかもしれませんが、バフェットに言わせれば「世の中のほとんどの投資家は、この<安く買って高くる>という簡単なことができていないからうまくいかないのです。
バフェットが師匠ベンジャミン・グレアムから教わった二つの重要事項の一つは「ミスター・マーケットと名付けられた、日々の躁うつ病にも似たマーケットの不安定な動きに左右されないこと」ですが、もう一つがこの「安く買って高く売る」ことです。
ただし、「安く買う」と言っても「昨日あるいは去年よりも株価が安い」というような意味では決してありません。バフェットは市場の日々の動きはまったくと言っていいほど見ていません。
彼が常に注目するのは「本質的価値」と「(市場の)株価」の関係です。バフェットが「安く買う」という意味は、<市場価格が「本質的価値」よりかなり安くなった時に買う>ということなのです。
したがって投資先(企業)の本質的価値が分からない人は、(市場の)株価が安いか高いか(バフェット流において)さえ分からないのです。
「本質的価値」については有名な「バフェットからの手紙」で毎年のように論じられているので(2003年版、2004年版でも触れている)ここでは述べませんが、私も当然のごとく投資先(企業)の「本質的価値」の研究を日夜行っています。
そのためには各企業はもちろんのこと、業界の研究も欠かせません。しかし、産業の数は無数にあり、そのすべてを深く研究するのは困難です。そこで私の不得意分野(特に工学系)の知識を補うときに重宝しているのがこの「トコトンやさしい」シリーズです。
別に工学博士や工場技術者になるわけでは無いですから、私のような投資家は企業のHPなどを読んで、その会社の強み(バフェットの表現で言えば【堀】)が分かるようになればいいわけです。
その点で、本シリーズは執筆者にかかわらず内容がコンパクトにまとまっていてとても読みやすい本です。
「配管」については、石油プラント、パイプライン、ガス、水道はもちろんのこと、半導体工場やオフィスの空調など産業と切り離せない存在です。
特に電子製品の高度化によって、半導体などで使用される純水や室内の温度や環境を一定に保つため、あるいは化学薬品などの循環など、極めて高い精度の配管の設置が求められるようになってきています・
★2018年4月に大蔵省(財務省)OBの有地浩氏とシンクタンク「人間経済科学研究所」<Institute of Economics for Humans>を設立予定です。HPは、https://j-kk.org/ です。
<大原浩の本>
★バフェット38の教え(昇龍社)<アマゾン・キンドル版>
★バフェット流で読み解く、GINZAX30社<特選・優良企業>2018年度版、
★終身雇用の実力主義―バフェットとポーターに学ぶナンバーワン企業戦略―アマゾン・キンドル版
★投資の神様<バフェット流投資で勝ち組投資家になる>(総合法令)
★「賢人バフェットに学ぶ・投資と経営の成功法則」昇龍社(アマゾン・キンドル版)
★「バフェットに学ぶ【永久不滅投資法】」―損を出さないで永遠に資産を増やすことは可能かー(同友館)
★日本株で成功する バフェット流投資術 (日本実業出版社)
★企業情報を読み解け! バフェット流<日本株>必勝法=永久保有銘柄を見抜く18のポイント(日本実業出版社)
★『勝ち組投資家は5年単位でマネーを動かす』(PHP研究所)
★「銀座の投資家が「日本は大丈夫」と断言する理由」(PHP研究所)
★「韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか」(講談社)
★「銀行の終焉」(あいであ・らいふ)
★「複雑系」ビジネスー資本主義・社会主義を超える“新経済”入門(あいであ・らいふ)
★「代表取締役平社員」(あいであ・らいふ)
★The Roshi-老子81章・乱世を勝ち抜くための【決断】の書-(戦う経営者・ビジネスマン・投資家のバイブル)大原浩著・昇龍社<アマゾン・キンドル版>
★「バフェットからの手紙」に学ぶ(2014)昇龍社<アマゾン・キンドル版>
★「バフェットからの手紙」に学ぶ(2013)昇龍社<アマゾン・キンドル版>
★未来世紀エルサレム、昇龍社<アマゾン・キンドル版>
★時空小説「ルンビニ」、昇龍社<アマゾン・キンドル版>
★素晴らしき映画の世界<第1巻><第2巻>昇龍社<アマゾン・キンドル版>
★読書は知性と教養を高める<第1巻>大原浩箸
他多数