ミスティック・アイズ
備忘録:映画レビュー:観た映画
★ミスティック・アイズ
クレア・フォイ 、ベネディクト・カンバーバッチ 、ショーン・エヴァンス 、ピーター・マクドナルド他
75点
アガサ・クリスティをはじめとする、英国ミステリーの映画やドラマから、「(殺人)犯人」と「探偵(刑事)」を取り除いた作品です。
確かに英国ミステリーにおいては本作品のような(田舎の)どろどろした人間関係や、その裏で行われるそれぞれの「秘密の行動」が欠かせません。どす黒くよどんだ世界だからこそ、「謎」を解く楽しみも増すわけです。
ところが「謎解き」部分が無く、ただ<どす黒くよどんだ世界>を見せられても、俳優が出演しない劇のセットを見せられているようなもので面白くありません。
ミステリードラマ、「バ―ナビー警部」では、田舎の陰湿な人間関係が作品の面白みを増していますが、田舎特有のいやらしさはよく描けていると思います。そのような人間関係が好きな方は別ですが、私はちょっと遠慮したいところです(ミステリーでなければ・・・)。
本作品でもあわや「殺人」というシーンがたくさんあるのですが、それが「殺人」に至らない寸止めなのでつまらなく感じます。
当然「不倫」にもあふれていますが、その描き方も突拍子が無く説得力がありません。
また、主要登場人物がそれぞれの「過去」を持っていますが、その描写も平板で画一的です。
ベネディクト・カンバーバッチは、BBCのドラマ「シャーロック」だけでなく「僕が星になる前に」(2010)でも素晴らしい演技を披露してくれましたが、本作品では凡庸な感じを受けます。「平凡の中の狂気」がテーマだと思いますが、特に「狂気」の表現が通り一遍で、これは脚本の影響も大きいのではないかと思います。
ラストシーンも、意図はわかりますが、中途半端です。
★2018年4月に大蔵省(財務省)OBの有地浩氏とシンクタンク「人間経済科学研究所」(JKK)を設立予定です。HPは、https://j-kk.org/ です。
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