セルフレス/覚醒した記憶 | 大原浩の金融・経済地動説

セルフレス/覚醒した記憶

備忘録:映画レビュー:観た映画
★セルフレス/覚醒した記憶
ライアン・レイノルズ 、べン・キングズレー 、ナタリー・マルティネス、マシュー・グード他
75点

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 友人の経営者とよく飲み屋で「今の経験と知識を持ったまま20歳に若がえったら【世界征服】できるかもね!」などという馬鹿話をします。歳をとるということは、経験と知識を得る代わりに、生物学的な若さを失うということです。
 若いころはそんな話はピンと来なかったのですが「悪魔の美しさ」(ファウストの物語を映画化)、に共感する「お年頃・・・」になりました。

 その意味で、非常に興味をもって見たのですが、そのテーマはほとんど深堀りされず、中盤以降は、「SFアクション」とでも呼ぶべき内容です。

 ベン・キングスレー演じる主人公は建築家ということですが、ライフスタイルの描き方を見ると、トランプ大統領のような「不動産王」をイメージします。ただ、冒頭に述べた様に「経験と知識=知性と教養」を残すために若返るので、「不動産王」よりも「建築家」のほうが知的な感じがするということなのでしょう。
 
 ただ、その設定そのものがずれていて、建築家でここまでの金持ちというのは奇妙な感じがします。また、知性の代表としてアインシュタインなどをあげていますが、スティーヴン・ジョブズはアインシュタインなどと並べる知性ではないと思います。ビジネスで成功することと知性が相関関係に無いことは、トランプ氏などを見ればよくわかります。

 それでも、ベン・キングスレーは知性を感じさせる重厚な演技を披露してくれましたが若返ったライアン・レイノルズ は「普通のアクションスター」です。知性と経験を若い体に残すために若返ったのに、「ドンパチ」やるだけでは無駄使いです。

 ライアン・レイノルズからは知性のかけらも感じられないので「若返った」というよりも、役者が入れ替わった(実際そうなのですが・・・)という印象しかありません。

 物語全体も「安っぽい人情もの」です。ラストシーンはまさにその象徴です。
 
 

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『セルフレス/覚醒した記憶』2016年公開|あらすじ、上映時間、予告編、キャスト、フォトギャラリーなど作品情報。みんなの感想や評価をチェックできるユーザーレビューも掲載。出演:ライアン・レイノルズ、ベン・.....
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