ザ・ギフト | 大原浩の金融・経済地動説

ザ・ギフト

備忘録:映画レビュー:観た映画
★ザ・ギフト
ジェイソン・ベイトマン、レベッカ・ホール、ジョエル・エドガートン 、アリソン・トルマン他
105点

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 「シャイニング」(1980年)は、スタンリー・キューブリック監督、ジャック・ニコルソン主演の名作ですが、本作品はそれよりもさらに「サイコ」に追い詰められる感じで、かつ現実感のある作品です。

 日本では「異邦人」が仲間になる作品(私は「居候もの」と呼んでいます・・・)がたくさんあります。古くは「オバケのQ太郎」、「怪物君」、「ドラえもん」、「ど根性ガエル」、「ケロロ軍曹」など、アニメを中心に数え切れないほどあります。

 逆にハリウッドでは「異邦人」がやってきて、恐ろしい恐怖を味わったり、殺されてしまうというようなコンセプトの作品が量産されています。最近では、キアヌ・リーヴス主演の「ノック・ノック」(2015)などがその例です。

 本作品では「高校の同級生」ですから「異邦人」とは言い切れませんが、同級生も卒業後何十年も音信が無ければ「異邦人」に近いのかもしれませんし、逆に薄い縁でつながっているほうがより恐ろしいのかもしれません・・・

 この作品のもう一つの主題は「陰湿な仇うち」です。その気持ちはわからなくもないですが、少し共感しにくいです。ただ、このような陰湿なやり方が「仇討ち」として最も効果的なのも確かです。

 ジョエル・エドガートンが「ヘタレの魂」的な演技を見せてくれます。ハリウッド映画では、「ヘタレ」は冒頭であっさり殺されてしまうのが定番ですが、本作品では「ヘタレ」が主役かつ王者です。

 首がとんだり、血しぶきが上がることは一切ありませんが、冒頭から最後まで「真綿で首を絞められるような」恐怖をじわじわと味わいます。

 非常にすぐれた作品だと思いますが、観ていて苦痛を感じるのが難点ですね・・・

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『ザ・ギフト』2016年公開|あらすじ、上映時間、予告編、キャスト、フォトギャラリーなど作品情報。みんなの感想や評価をチェックできるユーザーレビューも掲載。出演:ジェイソン・ベイトマン、レベッカ・ホール 他
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★2018年4月に大蔵省(財務省)OBの有地浩氏とシンクタンク「人間経済科学研究所」(JKK)を設立予定です。HPは、https://j-kk.org/ です。

 

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