64ーロクヨン(前編)
備忘録:映画レビュー:観た映画
★64ーロクヨン(前編)
佐藤浩市、綾野剛、榮倉奈々、夏川結衣他
100点
前編だけを見た限りでは、「ミステリー」的要素はあまりありませんね・・・・ヒューマン・ドラマといったほうが正しいのではないでしょうか?ただ、ラストシーンから続く後編の予告編を観ると、ミステリーとその種明かしは後編に集中するようですね。
前編まるまる2時間「前ふり」に使うというのは大胆な構成ですが、多くの名作において前半のためが重要なのは事実です。また、延々と続く前半の単調なストーリーが後半重要な役割を果たすということもあります。
後編を観なければ何とも言えませんが、期待できるような気がします。
佐藤浩市は演技力が安定したいい役者ですが、ヒューマン・ドラマの要素が強すぎて演技が過剰なような気がします。特に被害者宅での「泣いたカラスがもう笑った」的な豹変ぶりはちょっと・・・・台本に書かれていて監督に指示されれば従うしかないわけですが・・・・
その他の豪華俳優陣もそれなりに頑張っていて、佐藤浩市が作る流れにじょうずに調和しています。
ただ、警察内部の権力抗争的なものはかなりステレオ・タイプな描き方です。
また、県警の広報の責任者である佐藤浩市と記者クラブとのやり取りももうひとつです。そもそも権力の不正を追及するといって、ヒステリックに大騒ぎする記者クラブの記者たちが「権力」を傲慢に駆使しています。
ジャーナリストは「自分はジャーナリスト」だと宣言すれば誰でもなれます。特別な試験に合格したり、国民の選挙で選ばれたわけではありません。ですから、私も読者も、国民全員が記者クラブに参加する資格があるのです。
それにも関わらず、仲間うちで情報を独占するために国民を排除して記者クラブの利権を必死に守ろうとする記者たちはただ、私利私欲のために記者をやっているわけですから、その対応に追われる佐藤浩市が本当にかわいそうでしたが、胆力で乗り切ってくれてほっとしました。もちろん、本物の記者たちはこの映画で描かれているような「いい人」とは程遠い存在です。
★2018年4月に大蔵省(財務省)OBの有地浩氏とシンクタンク「人間経済科学研究所」(JKK)を設立予定です。HPは、https://j-kk.org/ です。
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