闇金ウシジマくん ザ・ファイナル | 大原浩の金融・経済地動説

闇金ウシジマくん ザ・ファイナル

備忘録:映画レビュー:観た映画
★闇金ウシジマくん ザ・ファイナル
山田孝之 、綾野剛 、永山絢斗 、真飛聖他
120点

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 「闇金ウシジマくん」は4作品すべて観ましたが、シリーズ最終作のこの作品が一番面白いです。シリーズもので4作目が一番面白いというのは、珍しいケースといえるでしょう。

 ウシジマ君の学生時代に遡る「種明かし」的な部分と、現在が交錯する話ですが、過去と現在のつなぎはよくできていると思います。ちょっと端折ったな・・・という印象を与える部分もありますが、長々と解説すればよいというわけでは無いので、適度な省略だと思います。

 特筆すべきは主人公の学生時代を演じる「子役たち」。子役というには、成長しすぎているかもしれませんが、主人公の若いころはこうだったんだなあ・・・と納得させる配役ですし、豊かな表現力も感じました。

 リンチ・拷問もこれまでよりパワーアップして迫力があります。

 永山絢斗が、まるで「マザー・テレサ」のようなたわごとを言っているのはどうなんでしょうか?確かに「右のほほを打たれたら、左のほほを差し出せ」という理念はわからないでもありませんが、現実世界でみると単なる愚か者にしか見えません・・・

 憲法九条教の狂信者たちは「武力が無くても平和は保てる」と立派なことを言いますが、自分が誰かに襲われたらすぐに(武装した)警察に駆け込んで「ちゃんと守ってくれない」などと馬鹿げたことを言います。

 本作品では、その愚かさをきちんと描くとともに、でも本当にそのような博愛に満ちた人物(憲法9条教信者のような偽博愛主義者ではなく・・・)は、人の心を動かすということも暗示しています。

 最後の財布をひろうシーンは、演技があまりにもへたくそですが、一つの真実を伝えています。

 私はうっかりもので、これまでに財布を落としたことが10回くらいはありますが、戻ってこなかったことは一度もありません。それは「日本」に住んでいるからです。

 日本に全く悪人がいないわけではありませんが、「ウシジマくん(たち)も日本人だなあ」と感じる物語です。

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★2018年4月に大蔵省(財務省)OBの有地浩氏とシンクタンク「人間経済科学研究所」(JKK)を設立予定です。HPは、https://j-kk.org/ です。

 

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