トップハット
備忘録:観た映画
★トップハット
フレッド・アステア、ジンジャー・ロジャース他
80点
1935年公開ですから80年以上前の映画ですが、今でも十分楽しめます。
1929年の世界大恐慌の余波がまだかなり残っていた時代ですが、ハリウッド映画特有の能天気なムードをエンジョイできます。
物語は吉本新喜劇のようなどたばたコメディが基本で、素敵なダンスと音楽が加えられた感じです。(ということはフレッド・アステアが船場太郎で、ジンジャー・ロジャースが山田スミ子?ちょっと違いますね・・・)
フィルムが古いので「雨が降っている」のですが、それが苔むした仏像のような「わび・さび」を感じさせますし、ベニヤ板で作ったベネチアらしき学芸会のようなセットも、時代を経ると不思議な深みを感じさせます。
要は、フレッド・アステア、ジンジャー・ロジャースの華麗なダンスを楽しむ映画なのですが、当時の人々にとって、彼らの足さばきはマイケルジャクソンの「ムーン・ウォーク」くらいのインパクトがあったことは容易に想像ができます。