★渋谷のアジア | 大原浩の金融・経済地動説

★渋谷のアジア

道玄坂を登りきると右手のラブホテル街の中に、故大原氏が始められた有名な「クラブ・エイジア」がありますが、今日はそれとは別の「渋谷のアジア」のお話です。


セルリアンホテルは渋谷でもひときわ目立つ豪華な建物です。しかし、その一帯の桜丘町には立ち飲み風居酒屋やネパール料理などのエスニック料理店が数多くあり、一帯はミニ<西新宿高層ビル街VS歌舞伎町>のような雰囲気をかもし出しています。


渋谷駅からセルリアンホテルの裏側の坂を上ったあたりにインフォスタワーがありますが、そのインフォスタワーに隠れるようなところでこじんまりと営業しているのがインドネシア料理のアユンテラスです。


 アユンテラス

 東京都渋谷区桜丘町20-12

ルカルティエ桜丘102


入り口から想像するよりも店内は広々としています。内装やインテリア・小物などもなかなか洗練されていて、アジアンリゾート風のおしゃれな空間です。スタッフの制服もインドネシア民族衣装風ですが、内装とマッチしたおしゃれなデザインで、なおかつこぎれいです。


まずは、ビールで乾杯。インドネシアの「バリ・ハイ」というビールにトライしたのですが、アメリカのライトビールからさわやかさをとった感じで不発。しかし、料理はかなり満足のいくものでした。


インドネシア料理はタイ料理のように「辛い」というよりも「甘辛い」ココナッッツ風味などが効いた点に特徴があるのですが、その甘さと辛さの微妙なバランスがうまくコントロールされています。


インドネシア風串焼きや炒め物などの定番ももちろん美味しかったのですが、ちょっと驚かされたのが、揚げ豆腐にたっぷりソースをかけた一品。ピリカラの味噌田楽という感じなのですが、日本人の感性にフィットします。内装と言い、味といい日本風のアレンジが成功した事例と言えるでしょう。


ポスターの「ワインを超えた・・・」というキャッチコピーと、昔の月桂冠の1合ミニボトルのような形のガラス容器が気になって「ブルム・バリ」を頼みました。


味は、赤ワインと紹興酒を足して2で割った感じ。子供の頃飲んだ咳止めシロップにかなり近い味です。最初ストレートで飲んだのですが、ギブアップ。別グラスで出された、生レモンスライスが添えられた炭酸水と混ぜて何とか飲み干しました。


スタッフに聞いて見ると黒もち米を使った「ワイン」だそうですが、道理で紹興酒の味が・・・


最期の締めは、スペシャル・ナシゴレンと汁そば。ナシゴレンは4人で食べても十分な量がある巨大チャーハンに手のひらよりも大きなエビせんと目玉焼きが添えられています。こちらは期待通りの味。


そして、期待を良い方向に大きく裏切ったのが汁そば。深みのあるスープと先日ご紹介した「華麗満月」にも通じる、繊細なカレー味が絶妙なマッチング。米系と思われるつるつるした食感の麺も最高です。


デザートもかなり美味しそうだったのですが、お腹が破裂しそうだったのでチャレンジできなかったのがとても残念です。