川崎大師ロータリークラブ卓話 | 大原浩の金融・経済地動説

川崎大師ロータリークラブ卓話

川崎大師は、明治神宮や住吉大社と共に、初詣の参拝者が多いことで有名なので、神社と勘違いされている方も意外にいらっしゃるようですが、真言宗のお寺です。詳しく申し上げると、次のようになります。

開創は大治3年(1128)、開基は尊賢上人。創建功徳主は平間兼乗氏。もろもろの災厄をことごとく消除する厄除大師で、総本山は京都東山七条にある智積院です。(正式)名称は、金剛山 金乗院 平間寺 (こんごうさん きんじょういん へいけんじ)。また、通称は、「厄除弘法大師」または「川崎大師」。

さて、川崎大師ロータリークラブは、この有難い川崎大師の境内にある信徒会館が例会場です。昨日(20日水曜日)の12時30分の例会開始時間に間に合うように到着すると、境内には露天が並び活況を呈していました。

店に並ぶとうもろこしや焼きそばを横目に、信徒会館の地下に階段で降りると、例会場の壁一面には、海外や全国各地のロータリークラブのバナーが貼られていました。このクラブの交流の幅の広さをうかがい知ることが出来ます。

さて、食事やロータリークラブ内部の各種報告の後、今回も、<それでも日本(株)を買う15の理由>というタイトルでお話させていただきました。

そのお話の中で、これから日本経済を牽引していくであろう企業のひとつとして良品計画を採り上げました。現在、ユニクロが好調ということで、世間の注目を集めていますが、同社やH&Mなどの海外有名ブランド以上に、良品計画は将来性のある企業だと考えています。(無印良品は、雑貨や食料品なども扱うということで、アパレルブランドではありませんが・・・)

無印良品を扱う良品計画が優れている点は、例えば在庫管理がきちんとなされてこと、残業は基本的に禁止で時間内に全ての仕事を終わらせるよう効率化されていることなどたくさんあります。

しかし、その中でも私が突出して優れていると考える点は、「無印良品」が、ほぼ初めての「漢字(ファッション)ブランド」というところです。

無印良品の店で買い物をするとくれる無地の紙袋には、紙袋一面に大きく「無印良品」と書かれています。その紙袋を、渋谷や原宿で歩いている若い女性が堂々と持ち歩いています。たとえ、三越のような高級デパートでも、紙袋にでかでかと「三越」と入れたりはしませんし、若い女性がそのような袋をおしゃれな街で持ち歩くこともしません。

ところが、「無印良品」はその漢字4文字がブランド力を持ち、かつかっこよいのです。

考えてみれば、これまでの日本を代表するブランドである、ソニー、トヨタ、ホンダ、パナソニック、それにユニクロに至るまで、ほとんど全てが横文字またはカタカナでした。厳しく言えば、それらは、西洋を気取った日本ブランドだったのですが、「無印良品」は正真正銘の日本のブランドです。

いよいよ、これから日本の繊細な感性に裏打ちされた、「漢字(ひらがな・かたかな)ブランド」が世界を席巻するようになるでしょう。