正倉院展 2017年11月11日(土)〜12日(日)
                     2017年11月14日 上田光代 19264
今回の目的は正倉院展。NHKラジオ”“日曜カルチャー
 正倉院ものがたり~正倉院展5回シリーズ” のお話を聴いて。
<西山厚(にしやま あつし)氏 帝塚山大学教授>。
興味津々、正倉院展を見に連れて行って貰いました。
その中でも正倉院の倉の一つ“北倉(ほくそう)の出展物”&
“酒人内親王(さかひとないしんのう)献入帳”。
正倉院展は1日の入場者数が世界で1番多いそうです。
1日で13,000人〜14,000人。(ロンドンのとある雑誌による)
1歳未満で亡くなった聖武天皇夫妻の皇子をダブらせた
興福寺の阿修羅像。楽しみです。              

 ↑興福寺の「東金堂と五重の塔」

2017年11月11日(土) 雨のち晴れ
午前6時出発。まずは、光明皇后のおじいちゃんの藤原鎌足を祭神とする談山神社へ。“社名は鎌足と中大兄皇子が蘇我入鹿を暗殺するために談合した山だから”談山神社と。
厚くんは、蘇我入鹿の暗殺などを描いた「多武峯(とうのみね)縁起絵巻」の蹴鞠(けまり)の場面から神社の蹴鞠行事を見るたびに2人が蹴る蹴鞠が蘇我入鹿の顔に見えちゃうそうで。     

  ↑右側から、入鹿・鎌足・中大兄皇子
紅葉が美しいお寺。木造で唯一現存している十三重の塔あり。

お昼は:ならまちにある「京屋」へ。事前に予約。
ランチは755円。ご飯のおかわり無料でした。駐車場あり。
この日のメニュは。おうどん&イサキの煮魚&しめ鯖。とても美味。
                                

 ↑談山神社  ↑京屋


藤原氏のために建てられた興福寺で阿修羅さまぁを観る。
「あ・すら」。「すら」は神様の意。
「あ」は敵対するという意。神に敵対するもの。天女好きのおじさん。
ところが興福寺の阿修羅は光明皇后が作らせた1歳未満で亡くした皇子の面影を。他の八部衆の「五部浄(ごぶじょう)、沙羯羅(さから)」もしかり。

                               

↑五部浄、 ↑沙羯羅   ↑阿修羅
阿修羅像の3つの顔。左のお顔の下唇びるはギュッと結んでいるそうで。暗くてよくわからず。本来はブルーの目。体は赤。正面のお顔、日本で一番人気の仏像というのがわかるような気がする。                              

奈良時代は現代よりも男女平等であったかも。2人に1人は女天皇。光明皇后のお母さんは、3人の子供がいたけれど日本の基礎を築いたという藤原不比等に出会って再婚。

年齢差は知らないけれど、フランスの大統領夫人 ブリジット・マクロンさんがよぎる。
さて、午後3時。大仏殿に行く予定がフッと奈良国立博物館を見たら人がまばら、
待ち時間「0」でin。展示物も全く並ばず、ゆったり見学。

まずは“北倉の出展物”(聖武天皇の所持品)。尺八の音色が交互に管内に流れていました。
一つは大理石製の玉尺八(ぎょくのしゃくはち)。私にはコモッた低い音色に聞こえました。 

 ↑上:樺纏尺八  下:玉尺八
もう一つはマダケ製の樺纏尺八(かばまきのしゃくはち)私には、高い音色に聞こえました。

 “酒人内親王(さかひとないしんのう)※献入帳

  ↑酒人内親王献入帳
(※母親と弟を毒殺した藤原氏への当てつけに目立ちまくり。淫行甚だしいとお墨付きを貰ったという聖武天皇の美人の孫娘。桓武天皇の妻)
                                 
午後5時半、帰る時にはナイトチケットの方がズラリと並んでいました。
一般は10分待ちでした。

因みに正倉院の倉は3つ。北倉。中倉。南倉。北倉は光明皇后の夫(聖武天皇)が亡くなった時、
使っていたものを見るのは辛いと東大寺の大仏に献納し納められたもの。
中倉(色々雑多。由緒不明なものも多数)。南倉(東大寺に献納されたもの)。


↑正倉院


奈良の大仏はだれが作ったのでしょう。                   
作った人は聖武天皇。「全ての動物、全ての植物が共に栄える世の中を造りたい」との願いから建てたという。

大きな力で造るな。たくさんの富で造るな。1本の草を持ってきた人、一握りの土を運んできた人につくってもらいなさい。と
死刑・重刑はダメ。更生させることが大事。アベくん!頼むよ。先日も死刑のニュースあり。
貴方がいるだけで この世界を一つ飾っているのです。(華厳けごんの教え)。
なんて考え、実行する聖武天皇、ちょっと好き!

本日のお宿は、京終(きょうばて)町の「町屋ゲストハウス ならまち」ドミトリーの素泊まり2,500円。
ここは、GOOD.なんて効率的な動線の室内の間取り。
もと企業の技術屋さんのご主人。開業して8年。海外旅行者多し。

町屋ゲストハウス ならまち↑

「翌日は、京都へ行きたい!との私の希望に「僕は貴女とは遊びません。
1人で どーぞ」とバッサリ。下唇びるをギュッと結んだ奈良旅行となりました。
                                 
2017年11月12日(日) 晴れ
午前6時に出発。午前8:40に豊川に帰宅。                  
昨日、奈良国立博物館よりアンケート質問に電話で回答あり。「酒人内親王献入帳は自筆ですか?」
の問いに“違います”と。 “署名は、まだ、結論が出ていません”と。    以上