2011年 京都編(天橋立&福知山の観音寺)2011.11.11(金)~13(日)

2011.11.25 上田光代

 

今年の6月から ずーっと行きたかった“福知山の観音寺”。

そこまで行くなら、天橋立にも行きましょうと、歳彦氏。

感謝いたします。

 

2011年11月11日(金)

まずは、天橋立(あまのはしだて)に向かって出発。

夕食は天橋立ユースホステルで。お魚の煮つけ、とてもおいしかった。

豚カツはやわらく。大根の鶏そぼろ含め煮は帰宅後、私の新メニュの一品に。

一泊:2,950円 夕食:950円

 

2011年11月12日(土)

今日の予定は、傘松公園で「股のぞきに挑戦」→天橋立→福知山の観音寺。楽しみ、楽しみ。

午前6:30、YH(ユースホステル)のレンタサイクルで出発。2時間:200円。

丘の中腹に建っているので、自転車での下りはなんと快適なこと。

 

帰りはここを上る?えっ?1㎞はある。えっ?かなりの急坂。ちょっと私には無理かも。

 

早朝なのでリフトは動いておらず。階段を登ること30分で傘松公園へ。

ここからの天橋立を望む景色は素晴らしい!

“斜め一文字観”と呼ぶそうで。

お決まりの“股のぞき”を楽しむ。

左側に宮津湾。右側に阿蘇海をわけての*鳥瞰図(ちょうかんず)。

*鳥瞰図(ちょうかんず)・・・・高所から地上を見おろしたように描いた図

 

下って「天橋立松並木」を自転車で走る。

全長約3.6km、幅20~170mの*砂嘴(さし)でできた砂浜には、大小8,000本もの黒松が生い茂っている。

 

隣を駆け抜ける自転車の学生さん!まぁ、天橋立が通学路とは!

なんと贅沢な!

 

*砂嘴(さし)・・・・・ちょうど鳥の嘴(くちばし)のように海に突き出た海岸地形のこと

あれ?歳彦氏がいない?どこへ?

携帯電話に電話する。プープープ。繋がらない!

 

これじゃ一人サイクリングではないかと、ブチブチいいながら前進。

「天橋立桟橋」まできちゃった。

仕方がないので、10分ほど、待機。

再度、携帯電話に電話する。プープープ。繋がらない!

相変わらず、私と相性の悪い携帯電話。

しばらくして歳彦氏が来た。

「犬の散歩中のご夫妻と話こんじゃって」。と

 

ぷんぷんぷん、しながら自転車を走らせたおかげで「天橋立神社」をうっかり通過。

恋愛成就の地としてカップルが鳥居の上に石を置いていくそうで。

26年経っても、「雨、降って地固まる。どころか、総崩れ!」って感じ!

神頼みが必要かなぁ。

阿蘇海沿いにある智恩寺を参拝。

午前8時30分。朝早いこともあり、とてものどか。

文殊堂前には、人なつっこい2匹の猫ちゃん登場。

 

往路。再び天橋立を自転車で走る。

あれっ?また、また、歳彦氏が消えた。

これじゃ、一人サイクリングではないかと。とブチブチと。

しばらくして歳彦氏が来た。「風景写真を撮って、、、、」。と。

 

午前9時。大通りの自動車道路に戻ってきた。ここからYHに戻るには坂道only。

「自転車、無理!」の放棄の私に、笑顔の歳彦氏。

私はお土産屋さんで休息。

 

歳彦氏、まずは1台めの自転車をYHへ。車で私を迎えに。

再び、2台目の自転車を立ち漕ぎ、歳彦氏は坂道を頑張る。

私は、車で坂道を頑張る。

一緒に旅行にきてよかった。感謝。感謝。

初冬、また、まだ午前9過ぎだというのに歳彦氏のTシャツは汗びっしょり。

申し訳ございません。

YHの横に有名な「眞名井神社」あり。前日の午後9時。歳彦氏が参拝。

真っ暗で肝試し状態。境内にある「眞名井の水」という霊水を懐中電灯が照らしていたそうです。もう、雰囲気十分。

さらにご老人が水汲みに。半端な量でない水量を持ってかえられたようです。

 

YHを出発する前に、全国各地から訪れるという「眞名井の水」で手を洗う。

 

「日本一景色のよい寺、成相寺(なりあいじ)」という看板に釣られて立ち寄る。

お土産の それぞれのお守りの“いわれ”は読んでいるだけで膝を打つ。

例えば、“「なすび守り」は「親の意見となすびの花は千に一つの無駄もない。

花が咲くと必ず実が成るという「なすび」は縁起のよいもの。そのなすびの中に「カエル」が入っている。無事にカエル、金がカエル。若さがカエル等。」etc”

8種類のお守りすべてに説明書きがついている。

こういうのって最近のお寺では定番なのかしら?

また、お守りがあちらの机、こちらの机に置いてある。東京ディズニーランドみたいに、混雑を分散できるよう?ゆっくりお土産のお守りを見られようにかな。

 

午前10時、福知山の観音寺に向かって移動。

福知山の人々はあまり外食をしないのか?食事処の通りを私たちが見過ごしているのか?

昼食のおうどん屋さんを探していたら午後2時に。

ホームセンターの店員さんに尋ねると「隣の建物のスシローに麺類はあるよ!」と。

回転すしのお店やさん。

私は初めて入る。スシロー。へぇ~自分で注文したものもターンテーブルで運ばれてくる。さらに、「もうじき来ますよ!」とアナウンスが入る。お会計は、目の前のパネルに表示。他人が注文したものもピックアップ可。性善説でなりたっているしくみなのね。

 

午後3時過ぎ。福知山の観音寺に到着。

今年の6月8日 NHKラジオ深夜便の「明日への言葉」に住職の小藪実英氏が出演。

もともとは高校の国語の先生。17年教職を務め、その後、実母のお寺の住職へ。

高校の教え子を5名、亡くす。一人は「拒食症で亡くし」、一人は「仕事に対する葛藤でなくし」などなど。自分にお役に立てることがあったのでは、と、ご自身で書いた「絵と詩」で人に何かを伝えている。

 

ただのミーハーの私。そんなピンポイントで福知山の観音寺に参拝希望。

こちらは、あじさい寺でも有名。その頃は、日曜日には住職の説法あり。

 

あれ?この声。このイントネーション。聞き覚えある。ある。

本物の住職様だ。境内の掃除をしている人と話をしている。

しばらく様子を見る。

勇気を出して声をかける。

私、握手してもらっちゃいました。

はて?何故か歳彦氏まで、しっかり握手。

はて?いつから仏を信じる方向に?

詩風館で住職の原画を見せて頂く。歳彦氏は「万年めくり」(1,000円)を購入。

 

午後8時過ぎ、清水ユースホステルに到着。1泊:3,360円

 

2011年11月13日(日)

午前6時30分。清水寺、参拝。朝、早いのに観光客はたくさん。

今日は、各自、別行動。

 

歳彦氏は、岡崎公園を起点に。

大文字山~銀閣寺の参拝、哲学の道まで一周ハイキング。

私は、裏千家の三河青年部の人たちと一日研修。

粟田焼茶碗絵付け→昼食は順正で湯豆腐→野村美術館。

粟田焼の安田宅で出た「松籟園(しょうらいえん)の豊兆」のお抹茶はまろやかで美味。

 

午後4時過ぎ、上賀茂神社前の「すぐきや六郎兵衛」へ連れていってもらう。

本物の「しば漬け」を娘、美雪に食べさせてたくて。

彼女は、しば漬け、大好き。

しかし、彼女が食しているのは、美しく食品添加物の入ったしろもの。

 

32年前(私が高校3年生の時)、有吉佐和子の「複合汚染」という本を読んだ。

その中に「無添加、保存料なし」のしば漬け屋さんが記載されていた。6人の友達ときた。

 

今年3月11日未曾有の東北関東大震災が起きた。

地震の被害、津波の被害、それにもまして、原発の被害!目に見えない。匂いもない。再度、「複合汚染」を読んだ。再度、訪れたいと強く思った。場所でもあるのです。

 

夜9:30帰宅。

放棄したレンタサイクルの回収、また約700㎞走行の歳彦氏に深く感謝いたします。

ありがとうございました。

 

旅行合計:39,274円