12月10日土曜日。
僕にとって、すごい日になった。


飛田給にあるアミノバイタルフィールドで、関東大学アメリカンフットボールリーグの入れ替え戦が行われた。

10:30からは、2部の武蔵大学と3部の東京外国語大学
13:15からは、1部の東海大学と2部の上智大学

僕は、東京外国語大学に一年通い中退し、上智大学に入学した。いわゆる仮面浪人というヤツだ。
仮面浪人とはいっても、外語大時代の1年間、体育会アメフト部に所属した。
当時はできたばかりの弱小チームで、4部にいた。
それから上智に入学した。
上智は当時1部だった。

そこでもまた体育会アメフト部の一年生をやった。
体育会の一年生には人権がない。
損な役回りを2度もやったことになる。
それはどうでもいい。

連盟のルールで、4年間しか選手登録ができないので、上智での一年生の時は、連盟には登録しなかった。つまり、公式戦には出場できない。
むろん、当時実力はなかったのだから、どうせ出場はできなかった。
まったく問題は無かったのだけど。
それもどうでもいい。

二年生の時、入れ替え戦で負けて、2部に落ちた。
三年生の時は2部でプレーし、1部との入れ替え戦に出場するも敗退し、四年生でも2部でプレーした。
四年の最後、再び1部との入れ替え戦に出場した。
相手は一度も2部に落ちたことのない早稲田。
試合前の緊張感は今でも夢に見ることがある。

しびれるシーソーゲームの末、勝った。
僕はたいした活躍をしなかったけど、うれしかった。

しかし、その翌年、また落ちた。
それから、上智は、1部入れ替え戦に出るどころか、下との入れ替え戦に出て、3部まで落ちた。

その間、外語大は3部にまでは上がっていた。
しかし、なかなかリーグ優勝できず、2部との入れ替え戦には手が届いていなかった。

とうとう、外語大は初の2部挑戦。
とうとう、上智は14年ぶりとなる1部挑戦。

つまりだ。
2つの母校、古巣のチームが、同じ日に同じ場所で、連続で十数年の思いをかけた大試合に臨むことになったのだ。
こんなことはめったにない。
もちろん、両方の試合を応援に行った。

外語大のヘッドコーチは僕の同期の友人がやっている。
上智のコーチ陣は、僕の1つしたの奴らが中心になっている。
年月は経っていても自分のチームという思いが両方にある。


そして、勝った。
両方勝った。

↓外語大2部昇格の瞬間


↓上智1部昇格の瞬間


辛く長いレギュラーシーズンを戦い抜き、入れ替え戦に出るだけでも大変なこと。
しかも、入れ替え戦では当然上のリーグのチームのほうが強いことが多い。
感覚的には、下のチームが勝つ確立は三割くらいじゃなかろうか。
入れ替え戦に勝って上に上がるというのは、10年に一回できるかどうかの快挙。
それこそ天にも昇る思いを味わうことだ。
それを1日に二回も味わえるなんて。

どちらのチームの選手もOBも最高の気分を味わったに違いない。
でも、両方のチームの勝利に浸った僕は、その中でも格別の気分を味わっていたに違いない。

勝利の女神に爆笑されたような1日だった。


ついでに、ほぼ同じ日。
新著が発売になった。
勝利の女神がこちらにも笑顔を見せてくれるといいのだが・・・。
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