木曜日は英語レッスン。
自転車で自由が丘の教室に向かう。

「あれ?」
2年前まで英語を教えていた私立小学校のALT(アシスタントランゲージティーチャー)の女性Mrs.Cとばったり。
What are you doing here?
お互いに聞くことは同じ。

彼女は自由が丘に引っ越したのだという。
僕はこれから自分の英語教室のレッスン。

彼女は福島で英語を教えていたことがある。
Fukushima reminded me of you.
Thank you. I have a lot of friends in Fukushima...

「アナタが教えていた子はもう中2と中1。今の中2はとてもいい子たち。中1はすごく大人よ」
僕が学校をやめるとき、学校をやめるということは、生徒たちに告げることはできなかった。
生徒たちは来年も僕がいるもんだと思っていたに違いない。
Mrs.Cが僕にメールをくれたことがある。
Many students miss you.
泣きたくなった。

僕が教えた子たちが、がんばってる。
それを聞いただけで泣きたくなる。
I'll never forget you all.

僕とペアを組んでくれていたスコットランド人の先生は、この春に引退したという。
大好きだった。

僕の中で、何かがいきりたった。
その日レッスンは我ながらいい出来だったと思う。