先日、このブログで日本が誇る「しょうがない」のメンタリティについて書きましたが、
それからさらにいろいろ考えました。
そして思いつきました!
これからの日本の合言葉は「MSN」です!

どんなものでも、Mottainai(もったいない)
どうにもならなきゃ、Shoganai(しょうがない)
どうなったって、Nantokanaru(なんとかなる)

名付けて「日本再生MSN運動」。
注意してほしいのは、「MSN」は復興の合言葉ではありません。
「復興後の日本」をイメージする合言葉です(理由は下の方に書きます)。
賛同してくださる美男美女の皆様は、お友達に「シェア」「リツイート」してください!


すでに国際語として認知されているMottainaiは、
与えられたものをありがたく、とことん使い倒そうとするメンタリティ。
「石油が枯渇する」と危機感があった時代はまだ良かったと思うのです。
原発という無限のエネルギーを手にしたと勘違いし資源が有限であるという
自然界の大原則を忘れ、「もったいない」の精神がさらに薄れました。
今一度、限りあるものを大事にする精神を思い出す機会が、今でなくていつでしょう。
Mottainaiは今すでにあるものに対する最大限の感謝、畏敬、持続性への願いの込められた、
与えられた「過去」に対する「受容」の合い言葉です。

そして、今、大震災に見舞われた日本人を見て、
海外のメディアが注目するのがShoganaiというメンタリティ。
「なんでこんなことが?」「もっとこうすればよかった」などと、
後ろ向きになるのではなく、起きてしまったこと、あらゆるものを
そのまま受け入れるメンタリティ。
「このままじゃだめだ」という現状否定の上に歩み出すのではなく、
「おきてしまったことはしょうがない。さてどうする?」と、
「現在」を「受容」したうえで、
新たな一歩を踏み出す強さの込められた合い言葉がShoganaiです。

さらに、未来をみすえて、どう転んだって世界が終わるわけじゃない
という前向きな意味での「なんとかなる」。
猛烈に努力をすればするなりに「なんとかなる」し、
適当にやったなら適当にやったなりに「なんとかなる」もの。
自分なりにやれば、自分なりに「なんとかなるさ」と、
自分の力を信じ、自分を支えてくれるみんなのことを信じる気持ち。
あんまり先のことを心配しすぎない態度。
「未来」に起こりうることに対する「受容」の合い言葉がNantokanaru。


今回の震災で、被災者への声がけについては、いろいろなメディアでも取り上げられました。
そんな中で、「つらい思いをしている人に「がんばろう!」という言葉は禁句」というのを
よく聞いたり見たりしたと思います。
「がんばろう!」というのは、一見ポジティブなんですけど、
実は「現状はだめだけど」という意味が込められており、「現状否定」の言葉なんです。

あまりに大きな災害で、被害も甚大です。
死者行方不明者が2万人を超えるということは、
直接の家族や友人を失った人の数だけでも数十万人になるでしょう。
それらの方々はまだ「現状受容」なんてできないと思います。
でも、「がんばろう」を連呼していても「現状受容」はできません。
「現状受容」ができないと新たな一歩を踏み出すことはできません。


「がんばろう」と同様、MSNの合言葉ですら、現状はまだ、
直接の被災者には受け入れがたいものかもしれません。
だから「復興の合言葉ではなく、復興後の日本をイメージするための合言葉」だと前述しました。
だからまず、直接の被災を免れた人たちが「がんばろう」ではなく「MSN」の精神で
肩の力を抜いて、明るい世の中の雰囲気を作りましょう!

これを最後までお読みになってくれた、人付き合いのいい男、いい女のデザイナーのみなさん、
MSNの3つの合い言葉をかっこよくデザインしてばんばんばらまいてもらえないでしょうか。