実は金曜日から息子とママは冷戦状態だった。
さっき、なんとか仲直りの場を作り、仲直りした。

ママが怒るのにも理由はあるし、息子が意地を張るのにも理由がある。
ことの発端は息子がともだちとケンカしたこと。
そして、それをママに非難されて、息子が反抗し、ママともケンカ状態になったということ。
でも、ケンカって重要なコミュニケーションだと思う。

ケンカの目的は相手をたたきのめすことではなく、そのさきにある相互理解と相互尊重。
取っ組み合いも含めて、ちいさなころからケンカの経験をたくさん積まないと、大人になっても上手にケンカのできない人になってしまうと思う。
小さなころは取っ組み合いのケンカしかできないが、知恵がついてくると口げんかができるようになり、そのうち態度での張り合いができるようになり、だんだんと建設的に議論を叩かさせることができるようになり、しまいには切磋琢磨ができるようになる。
生きる力とか人間力とか言われるものの正体って、けんか力なんじゃないかって思う。
大人同士の付き合いだって、言ってみれば毎日がケンカみたいなもんだ。
異質のものとぶつからないと、人間の幅は広がらない。


「ケンカはだめ」っていう大人は多いけど、ケンカなんてどんどんしなくちゃいけない。
たくさんケンカしないと、上手にケンカするテクニックを身に付けられない。
上手にケンカするテクニックとは、相手により大きなダメージを与える方法ではなく、ケンカの中から相手の真意や自分の本当の望みに気付き、折り合いを付けるテクニック。


今日の仲直りの条件として「もうケンカはしない」という結論になりそうだったので、僕はちょっと口を挟んだ。
「ケンカをしないのは大人だって無理だし、ケンカすることは学校の勉強より重要だと思うんだ。だから、ケンカをしないのではなく、ケンカのルールを守ることを約束しないか」

そこで子ども向けに説明したケンカのルールとは、
1取っ組み合いのケンカの場合、武器は使わない、頭突きはしない、目など危ない部分を狙わない。
2口げんかの場合、「死ね」「殺すぞ」などの言葉は使わない。相手の親やきょうだいのことを悪く言うこともダメ。
3自分より小さい子とはケンカしない。(取っ組み合いはもちろん、口げんかも。脅すような言葉での暴力も怖い顔でにらみつけるような態度の暴力もダメ)
4仲直りするまでがケンカ。途中で勝手にけんか放り出して相手を孤独にしてはいけない。

1対大勢でケンカしないというのもそのうち付け加えたほうがいいだろう。

とくに4番目は、大人でも忘れがちなルール。
冷静になるためにちょっと時間を空けるとか、距離をおくとかいう提案はいいけれど、もしそうするなら、次に同じ土俵にあがるタイミングを自分で設定しなければいけない。

ちなみに、夫婦ゲンカのルールについての持論はこちらを参照されたい。
「パパの悩み相談横丁」パパ塾/ケンカのルール
http://www.papanonayami.net/jyuku/communication/20090617103745.html



この冷戦のために、じいちゃんのショートステイがあったのか。
ふー。


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