今日は雨ですね。降ったりやんだりの繰り返しです。

 

巣鴨も人は少ないです。

 

不要不急の外出自粛も、雨があれば守られますね。

 

さて、昨日、今日とオンラインでの研修が立て続けにありました。

 

一つは、私の所属している龍馬プロジェクト全国会の総会、研修会。

 

もう一つは、豊島区でも保育の手続きガイドを導入していただいた「グラファー」さんの勉強会でした。

 

このグラファーさんの手続きガイドは、私が令和元年の第2回定例会の一般質問において提言させていただいたものであります。

 

昨年から運用が開始されております。

質問に答えていくと、必要な書類が表示され、提出書類を手書きでなく、入力することができます。

 

保育課長より非常に良いシステムであり、多くの方から好評をいただいているとの話も聞いております。

 

このグラファーさんのシステムは多額の費用をかけて区役所のシステムを大幅に変更するのではなく、

 

区民の方が不便と感じている部分をどのようにすれば解消できるのか、という点にたって小さくつくり、改善していくシステムです。

 

この件について、簡単に書いたのが過去にありましたので、そちらもご覧ください。

 

この件について、昨年の決算特別委員会で取り上げた際の質疑の

 

議事録がありましたので、こちらに転記しておきます。

 

議事録ですので話し言葉となっており、日本語がヘンなところも

 

あるかもしれませんが、ご了承ください。

 

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池田:第2回定例会で御提案させていただきました窓口手続ガイド、これ昨年度、令和元年度から始まっておりまして、今年度本格実施しておると思いますけれども、この辺の状況をまず教えていただけますか。

 

保育課長:委員おっしゃるとおり、昨年度の2月から試行実施を始めまして、今年度の4月から本格実施をしている手続ガイドでございますが、大変御好評をいただいておりまして、現在延べ利用者数、特に保育園の手続ガイドについては、延べ利用者数が3,000人を超えておりまして、実際質問に答えていくと最終的に必要な手続というのが画面に表示されるんですが、その画面まで行った方も同時期2,000人を超える状況でございまして、非常に多くの方に利用していただいていると実感しているところでございます。

 

池田:分かりました。 手続ガイド、これ、私も最初見させていただいて、一般質問で取り上げさせていただいて、本当に御対応いただいてありがたいなというふうに思っております。保護者の方の利便性向上にどのようにつながっているのかというのもお聞かせいただけますか。

 

保育課長:保護者の利便性向上につきましては、主に今までですと、紙媒体の入園のしおりと呼ばれるものがございまして、こちらを保護者の方は一生懸命読み込んでいただいて、これに、もう何時間もかけて読み込んで自分自身が必要な手続というものを自分で考えて理解して、それで手続に進んでいただいていたという状況がございました。しかし、この手続ガイドを入れることによりまして、御自身の状況というのを簡単な質問に答えていくだけで必要な手続というのが最後表示されるような形になりましたので、そういった意味でもかなり保護者の利便性の向上というところにつながったものというふうに考えております。

 

池田:分かりました。 そうですね、私もこれ導入させていただいて、その後もどんなふうになってるかなと思ってのぞかせていただいて、私の子どもは大きくなっちゃって保育園いないんですけども、いると仮定したらこうだろうなというんで自分で想定して入れていくと、まず最初に出てくるのが、トータルで大体このぐらいの質問数で、最大このぐらいです。あと、大体何分ぐらいかかりますよというのがまず最初に出ます。それで進んでいくと、まず最初に区内在住ですかとかいうのをチェックではいってやって、こういうのに該当しますか、しませんみたいなのをずっとやっていくと、最後に一覧で必要な書類、手続がばっと出てくると。そういった中で、最後に、その上書類をダウンロードするというのを押すと、PDFとエクセルファイルになったものがだだだっと出てきて、それに、今度自分で打ち込んでいけば、わざわざここに来て書かなくてもいいと。  大分やっぱり、今まで先ほど課長からも答弁ありましたけれども、自分で調べなきゃ分からないと。こちらから、役所側からあなたこれ該当しますよということは、まずありませんから、自分でこれ大丈夫かな、いけるのかなと思いながら書いてみて、ようやく区役所来て、いや、あなた違いますよと言われることもあるかもしれない。そういった中で、やはりこの手続ガイドを入れていただいたことで、必要な方に必要な支援というか、必要な手続をやっていただけるというような状況をつくることができたのかなというふうに思います。  大まかで結構なのですけど、大体決算でどのぐらいの費用かかっているのかというのをちょっと分かればでいいんですけど、教えていただけますか。

 

保育課長:こちら、金額のほうは、29万9,000円ほど令和元年度は試行実施によってかかっておりまして、令和2年度は約50万円ほどの金額で実施しているところでございます。

 

池田:私も一般質問のところでも触れたんですけども、確かに、全庁的なシステムをばんと変えて電子申請なんかができれば、私もそれが一番いいと思います。御自宅でちゃんと入力して、それを電子申請してできると、そうなれば一番いいかなというふうに思うんですけども、ただ、それに大きな費用がかかって時間かかるんであれば、まず、できるところからやりましょうよと。今ありましたとおり、昨年度29万、約30万、今年で50万ということで、言い方あれですけど、それほど大きな額はかかってないけれども、逆に言うと区民の方にとって非常に有効な形、先ほども御答弁ありましたとおり、非常に好評いただいていると。こういう取組って非常に大事なのかなと。役所の機構を変えてまで何かやらなきゃというのは、当然大きな目標としてあっても、目の前にあるような課題を少しずつ解決していくということ、それによって区民の方が実際には使いやすい、やりやすい、そういうふうな手続にしていくというのは大変重要なことなのかなというふうに思います。  特に今の子育て世代の方は、パソコンとかスマートフォンというのは慣れております。逆に言うと、手書きのほうが今は珍しくて、たまに手書きで書いてくださいというと、何で、手書きなんですかなんていうような感じがあるぐらい普通にもう入力。ただ、反対に手書きも残さなきゃ私はいけないと思います。やっぱりパソコン全員が全員強いかというとそうでもないかもしれない。いや、全部パソコンでやるって、そんな面倒くさいと、できないよという人もたまにいるかもしれない。両方をやはり、アナログとデジタル、バランス取りながら今後進めていただきたいというふうに思いますけれども、その辺、御見解を少しお聞かせいただけますか。

 

子ども家庭部長:今回、チェックシートでは、非常に煩雑であった手続が、このガイドを入れることによって大分分かりやすくなったという具合に認識しているところでございます。  今後につきましても、実際に窓口の例えば待ち時間がどれぐらい減ったかとか、あと区民の声でどのような声が来ているかといったことも総合的に検証させていただきながら、横展開ですとか、拡充については、また検討してまいりたいと考えているところでございます。

 

池田:今、子ども家庭部長のほうからも御答弁いただきました。これ保育だけで終わりということではなくて、やはり他の部局にも、ぜひ展開していただきたい。それは、特にやはり保育の成果をしっかりと他の部局の皆様方にお伝えして、その上でこれを横展開できればいいかなと。やはり大きな費用をかければ、いろんなことはできると思うんですけれども、そうじゃなくて目の前の課題を少ない費用でどうしたら解決できるのかといったときに、これは非常に有効なのかなというふうに私は思ったので取り上げさせていただいて、今、御導入いただいてるというふうに思います。  今後、こういった形で、まだ、いろいろと様々できると思います。鎌倉市などでは、この入力した内容がQRコードになって出てくるんで、スマートフォンを、その機械にぴってやると、区役所のところにプリンターがあって、その書類が出てくると。そうすると、わざわざ自宅にプリンターないんですよとかいう方についても、そこでぴってやれば、出てきて、それを区役所の窓口に提出すれば、もうそれで書くものはないというような状況。そういうふうなことも対応可能だと思いますんで、ぜひぜひ進めていただきたいというふうに思います。

 

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昨日の勉強会でも説明がありましたが、システムを各自治体で所有する時代から、SaaSの時代へと移行しているとのことでした。

 

SaaS(Software as a Serviceの略語)とは、必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェア(主にアプリケーションソフトウェア)もしくはその提供形態のこと、ということでした。私は、詳しくはないので初めて聞きましたが、意味合いとしてはシステムを利用する時代になったということでした。

 

そして、大きなシステムを作りより、小さく作って、改善を繰り返していく。これはOSの更新が何度となく繰り返されていく中で、旧バージョンで対応していたシステムでは対応できなくて、再度システムを制作していくのは費用面からも有利ではないことにつながるからです。

 

行政のDX化が叫ばれておりますが、SaaSの導入が重要なポイントになるとのことでした。

 

そして、システムに入れる難易度を考慮していくこと。これはシステムで出来るものと、向かないものがあり、向いているものを積極的に取り入れていき、向かないものを無理に入れることは出来るが費用対効果の観点から避ける方がよいと感じました。

 

行政のDX化はコロナ禍によってだいぶ検討も進んでまいりましたが、どのように進めていくのか、そして成功事例を見ながら豊島区として、どの分野にデジタルを取り入れていくのかを見極めていくべきであると感じました。