最後は地元巣鴨の街づくりについてです。

 

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巣鴨の街づくりについて、質問いたします。現在、巣鴨地蔵通り並びに周辺では、国道の拡幅事業、無電柱化事業が進行しております。定例会初日の区長の招集挨拶にも巣鴨の街づくりについて取り上げていただきました。巣鴨地域文化創造館、通称中山道待夢のトイレ改修は、私の平成27年の第3回定例会の一般質問において取り上げさせていただき、本年4月に完成しました。完成した新しいトイレは地域の方々や来街者の方々にも大変喜んでいただいております。先日、すがも商人まつりが行われ、私もチェックポイントである中山道待夢でお手伝いさせていただき ました。その際に「トイレはどこですか」と聞かれましたので、私より「奥のこの建物ですよ」と指さしてお教えすると「ずいぶんキレイなトイレですね」とのお言葉もかけていただきました。また、6月12日には私も所属しております、巣鴨地蔵通り商店街青年部メンバーが巣鴨地区街づくり協議会の代表として区長宛の追加要望書を提出させていただきました。また、翌日6月13日に行われました中山道すがもまつりの 巣鴨フォーラム 第1回ワークショップでは、工学院大学、明治大学チームの混成  チーム、芝浦工業大学チーム、千葉大学チームの3チームから様々な提案が出されました。第1回目のワークショップということで、まだまだ巣鴨の現状調査結果の発表のみのところもあれば、現状を踏まえ、何が足りない、どうしたら、という所まで踏み 込んだものなどありましたが、各チームの発表に商店街メンバーも今後の発表に期待を寄せておりました。ワークショップの中で、無電柱化について取り上げたチームもありました。無電柱化し、綺麗な街並みを整備した後に、あえてポルトガルのアゲタの街並みのように傘のアーケードにしようとする提案など斬新なアイデアもありました。このアゲタの町並みは、下から見ると傘のアーケード、2階から見ると傘の絨毯のように見え、2階からの眺めは沿道の建物のみ見ることが出来る特別な空間になることで不動産価値も上昇するという提案でした。実際に街として取り上げるかは別として、 学生の方々ならではの斬新なアイデアであると感じました。無電柱化については、 ワークショップでもテーマの一つとして取り上げられておりますが、現状の巣鴨地蔵通りの無電柱化の状況についてお聞かせ下さい。

 

また、現在の巣鴨地蔵通り周辺における街づくりの課題について豊島区はどのようにお考えなのか、お聞かせください。招集挨拶の中でも触れておられましたが、東京都との連携によるところも多くあり、基礎自治体である豊島区と広域自治体である東京都の行政としての連携が大変重要であり、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。

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区側の答弁です。

 

池田裕一議員の地元である巣鴨の街づくりについていてのご質問にお答えいたします。豊島区では、安全で快適な歩行空間の確保、都市景観の向上、防災機能の強化の観点から、無電柱化事業を推進しております。特に、巣鴨地蔵通りで無電柱化ができれば、全国の市区町村道のモデル路線となり、お手本を作りたい全国から注目されるのではないかと思っております。けれど、それだけに難しい工事ではありますが、様々な工夫をしながら事業に取り組んでおります。例えば、狭あいな道路が多い区道にとって最大の課題である変圧器の設置場所については、商店街が所有するアーチ看板を利用することで、来街者の通行を妨げない地上機器の配置を実現する計画となっています。なお、この取り組みは全国初であります。また、路面下空洞調査で用いられるレーダー探査の技術を活用した試掘調査期間の短縮や、埋め戻し材に発砲スチロールを利用した掘削工事の期間短縮により、全体工程を可能な限り短縮する事で、地域へのご負担を少なくするよう努めております。 無電柱化事業の進捗に合わせる様に、地元で開催されている巣鴨フォーラムのワークショップでは、池田議員を中心とする商店街青年部の方々や学生チームが中心となり、新しい巣鴨の街づくりに対して積極的な意見交換がなされています。今回、変圧器を設置する商店街アーチの位置やデザインについても、このワークショップで検討して提案を示していきたいとのお話しをお伺いしており、大いに期待をしているところです。今後は、試掘調査で得られた結果や、ワークショップで決定した商店街アーチの位置等を実施設計に盛り込みながら、7月からは試掘調査に入りたいと思います。そして平成31年度より電線共同溝の本体工事を開始する予定にしております。

 

次に、巣鴨地蔵通り周辺における街づくりの課題についてのご質問にお答えします。巣鴨地蔵通商庖街は「おばあちゃんの原宿」として全国的にも地名度が高く、本区の代表する商店街です。しかし、少子高齢化が進み、また、商店街近傍の白山通りが拡幅整備されるなど、商店街を取り巻く状況に大きは変化がみられるところです。こうした変化に対応するため、地元の巣鴨地区まちづくり協議会の若手のメンバーを中心に検討を重ね、昨年10月と今月の2回にわたり、本区に対し、「地蔵通り入口周辺の早期整備と中山道すがも地域の活性化対策について」のご要望を頂いております。このご要望の内容は、一っ目には、歩道橋の撤去をはじめ横断歩道の新設、車導入部分、案内所の移動など巣鴨地蔵通り入口広場整備であります。二っ目は、先程申し述べたように無電柱化の調整であります。三つ目には警視庁巣鴨寮跡地の活用でありますが、これは地蔵通り高岩寺に非常に近い場所に位置しており、来街者の利便サービス、特にトイレ、休憩所等、更には地域来街者の交流拠点としての活用できないのかということで本区としても地蔵通り周辺におけるまちづくりにおいて重要な課題と受け留めているところです。これらの課題を解決し、事業を進めていくには、東京都の協力が不可欠となります。そのため、去る6月22日に、私自ら、木崎商店街理事長と共に、地元のまちづくり協議会の皆さんと一緒に都庁を訪れ、小池東京都知事と面談し、それぞれの担当部長に技術支援と財政支援についてしっかりと要望を伝えてまいりました。今後とも、池田議員を中心として地元の皆さんと共に、我々行政も全力で、巣鴨地蔵通商店街の更なる魅力の向上に向けて、まちづくりを進めてまいります。