続いて公選施策についての質問です。

 

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公園施策について質問させていただきます。本年10月より豊島区内の公園は全面禁煙化が行われます。この禁煙化について「子どもたちが遊ぶ公園で受動喫煙被害を無くすこと」が目的であると認識しております。確かに受動喫煙による健康被害を子供たちが受けることは望ましいことではありません。私は非喫煙者でありますので、受動喫煙について、時折気になるときもあります。今回の公園の全面禁煙化は喫煙者を公園から排除して、見回りを強化し、公園での喫煙は確かに無くなると思います。しかしながら受動喫煙という大きなテーマの中で公園を全面禁煙化するだけで、本質的な解決をするとは思えませんので、区としてどのような対応をしていくのかお聞かせ下さい。喫煙者に対して禁煙を推奨することは、健康管理の観点からも望ましいものであると思います。先日の議員協議会において、池袋西口公園については来年1月までに喫煙所の整備を行っていきたいとの答弁がありました。また、他の公園についてもひとつひとつ検討を行っていく旨の答弁がありました。本来であるならば、喫煙所の整備と公園の禁煙化は同時に行わなければ、本来の子供の受動喫煙という問題に対して、本質的な解決が望めないと感じております。今後対応していくことにより喫煙所の整備も進んでいくと思いますが、一時的にでも喫煙者が どこで吸って良いかと街中で喫煙場所を探し、さまよってしまうのであれば、公園の全面禁煙化という言葉のみがクローズアップされ、実態は受動喫煙防止の本質的な解決とならないと感じますが、見解をお聞かせください。

私自身が非喫煙者でありますが、単に喫煙する場所を奪う事で、禁煙されるとはとても思えませんし、吸う人も吸わない人も気持ちよく利用できることが重要であると思います。

 

では、子供たちにとっての公園環境については、どうでしょうか。子供たちが遊ぶ公園は、ヨチヨチ歩きの幼児から、中高生、大人の方も公園を利用されます。豊島区内の公園、特に巣鴨周辺の公園は、非常に小さな児童遊園が多く、遊具も私が子供の 時と比べても随分少なくなった印象を受けます。また、私の地元の巣鴨の子供達に 聞くと、公園で遊びたいというと北区西ヶ原にあるみんなの公園に行くと言っております。面積も広く、ボール遊びも出来る。巣鴨からだと、歩いて行っても10分程度で行ける距離であり、みんなで揃って遊びに行く。豊島区、特に東側の巣鴨地区にこうした公園があればと常に感じておりますが、なかなか公園になる土地が無いのが現状であります。また、区内においても南長崎や池袋本町の周辺などに相談ごとや現地調査などで行くと、巣鴨地区の児童遊園とはずいぶん違い、面積もそれなりに大きく、子供たちがいっぱいいて、楽しそうに遊んでいる姿を見ると、区内でも随分違うものだと感じてしまいました。子供たちが遊ぶスペースとして、現在の小規模な児童遊園の大きさについて、豊島区としては如何お考えでしょうか。また、公園内の設備についてはどのような見解をお持ちでしょうか。

 

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区側の答弁です。

 

公園施策についてのご質問のうち、まず、受動喫煙被害を無くすための本質的な解決策と公園の全面禁煙化を実施しでも、喫煙者が喫煙場所を探しさまようようであれば、受動喫煙 止の本質的な解決とならないことについてのご質問にお答えいたします。公園は、地域の憩いの場として、また、園庭のない保育園の園児などの地域の子どもたちの遊び場や自然に触れる貴重な空間として、重要な役割を果たしています。以前より、受動喫煙の心配や、砂場に吸殻が捨てられているなどの声が多く寄せられておりました。そこで、保育・子育て環境の質の向上の観点や区民の皆様が安心して利用できるパブリックスペースとして、まちづくりの観点から、公園の全面禁煙化に取り組むこととしたものでございます。なお、現在、国会において健康増進法改正案が審議中であり、都議会においても独自の受動喫煙防止条例が上程されております。本区の受動喫煙対策は、こうした国や都の動きを見ながら進めて参ります。本年10 月からの公園の全面禁煙化を行う対応ですが、これまで公園で喫煙されていた方々は、ルールとマナーを守って喫煙されている方々であり、これからもルールとマナーを守って喫煙してくださることを期待しております。しかしながら、公園周辺での路上喫煙も少なからず発生するのではないかと懸念しております。ご指摘のとおり、公園の禁煙化で公園内の受動喫煙は皆無となりますが、路上での受動喫煙が増えるとなれば、それはそれで新たな課題が生ずることになります。区の条例では、路上喫煙は禁止となっておりますので、まず、この原則を周知徹底してまいります。具体的には、公園周辺のパトロールによる声掛けやチラシの配布などの普及啓発活動を強化いたします。路上で喫煙される方々の対策として、新たな喫煙所を設置することについては、健康増進に向けた動き、喫煙者の減少傾向などを考慮すると、区自らが積極的に整備していくことはなかなか難しいと考えておりますが、既存の指定喫煙所、あるいは商店街のボランティア灰皿を案内して分煙を進めてまいります。また、喫煙スペースのあるコンビニエンスストア、カフェをはじめ、民間が設置する喫煙所があり、これらの設置を促してまいります。これらの喫煙所の周知方法については、今後、検討が必要ですが、喫煙される方々に喫煙スペースの情報提供の仕組みも合わせて検討してまいります。

 

次に、公園施策についてのご質問の内、子ども達が遊ぶスペースとしての、小規模な児童遊園の大きさ及び設備について、のご質問にお答えいたします。区では公園を補完する位置づけとして、面積500㎡未満の遊び場を児童遊園として整備しており、現在、区内に66カ所あります。就学前の幼児や小学校低学年の児童の遊び場には適していますが、小学校中学年・高学年の児童の遊び場としてはやや狭い敷地と認識しております。日本一の高密都市の中で、新たに公園を整備していくことが難しく、昭和40年代から50年代にかけて多くの児童遊園を整備してまいりました。しかしながら、児童数の減少や施設、遊具の老朽化等により、近年では児童のみならず一般の区民の皆さんにもあまり利用されていない実態があることは十分に認識しております。このため区としては、児童遊園のみならず、公園も含め、これまでの概念にとらわれず、新たな活用のあり方を、区民の皆様とともに考え、提案していきたいと考えております。