日系のベトナムチョコレート、BINON(ビノン)のイベントに参加しまして、奥深さを改めて感じました。


ビノンチョコレートの工房は、ホーチミンから車で約1時間半、ベトナムバリアブンタウ省の大きなカカオ農園、ビノンカカオパークの中にあります。

ビノンさんはベトナムカカオの品質へのこだわりがすごいです。

(ビノンカカオパーク、詳しくは昔のブログ記事で)



ベトナムカカオを使っているベトナムチョコといえば、MAROUがあります。MAROUは大人の味、欧州っぽい気がしていましたが、ビノンBINONはもっとフルーティで華やかな香りに思いました。

ベトナムにはいくつかカカオ産地がありまして、その違いでチョコレートの風味に違いが出るようです。


今回のイベントで、初めて間近に、本格的なコンチング(カカオニブをすりつぶし、液状化させる)の工程を見させて頂きました。


なめらかなチョコレートにするために、実際には、何十時間もかけてコンチングするとのこと。

これは家でチョコを作る際に難しい作業です。

実は、以前に少量のカカオニブを下のような感じで、湯せんしながら、すりつぶしてみたことがあります。

固体のニブがドロっとした液状になり、チョコの良い香りがしましたが、固めても舌触りがザラザラでした。



さて、次にテンパリング(液状のチョコを結晶化させる)を見させて頂きました。これも難しいと思っていた工程です。


ゆっくり温度を下げて、そこから少し温度を上げてから、冷蔵庫で冷やす、というのがテンパリングですが、やっぱり職人技の作業ですね。


「カカオの豆から、チョコレート」を作るのは、以前にトライしてみた

「キャッサバの芋から、タピオカ」作りや、「ココナツの実から、ココナツオイル」作りに比べて、はるかに難しいです。

 (これらにご興味がある方は、前のブログで)



下のような感じのチョコを、いつか自分でも作ってみたいと思っているのですけどね。



ベトナムカカオのベトナムチョコレートは、ベトナム旅行のお土産にもおススメです。

MAROU(167-169, Calmette, ホーチミン市1区)は、もう有名店ですね。ベンタン市場の大きな交差点の反対あたりのエリアです。

ビノンBINONは、バリアブンタウのカカオ農園の工房まで行かなくても、インターネットでSUNGELAさんのサイトから買えるようです。

そして、今回のイベントの会場、Unit 0 Saigon Cafe (住所: 5 Kỳ Đồng, ホーチミン市3区) でも、ビノンチョコレートを販売されていて、ビノンのカカオを使った新メニューも登場予定とのことでした。

これまで長きにわたって、ベトナムでカカオは栽培されながらも、チョコレートは作られませんでした。常夏では冷房がないとすぐ溶けてしまいますからね。

今後、ベトナム産チョコレートが発展して、カカオ農家さんの収入も安定したらいいなと思います。


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