東京医科歯科大学対策2 | 仮面浪人医学部合格の記録&医学部生の受験勉強法解説

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今回は東京医科歯科大学の対策記事です!
前回は入試直後に細かい対策をミクロに書きましたが、今回は全体をマクロに書いていこうと思います。しかし、あくまで一人の校内生の考察であって、主観的な部分を含むので、参考程度に読むようにしてください。


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[医学科生の学力]
俺のまわり20~30人に聞いた出来であって、医学科生全員がこのくらいの出来ということではないので悪しからずです。まあ、多分全体このくらいだとは思うけど、過去問演習のハードルはもっと高くしとくべきなので、参考程度にお願いしますビックリマーク

・2012年度前期試験・
~~~~全体~~~~
「過去問では最低点割ることとか考えられなかったのに、本番は最悪の出来で若干不安になった」
って人がめちゃくちゃ多かったです。
多分、毎年こんな感じだと思います。
医科歯科の問題はその場で思考したり分析する問題が多めなので、焦りやすい本番は過去問演習時より出来が悪くなるんだと思います。
数学とか過去問では2完以上が当たり前だったのに本番は0,1完って人がかなり多いしね。
まあ、普通に合格確信したって奴もいたけど、大部分は五分五分だと思ってたっぽいです。


~~~~数学~~~~
難易度はそんなに高くない気はしたが、一題をまるまる完答するのはキツかったという意見が多数。
俺みたいな1完半くらいの出来の人が多い。2完した人はあまりいない。0完という人もまあまあいた。

1.行列と数列
…(1)(2)は取りやすく、取らないといけなかった問題。(3)は解きづらいが、変形したり試行錯誤して解けたという人もいたので、差がつく問題だったと思う。(4)は解けてない人多い。出来ていても、そういう人は他の大問で時間切れになっている人多数。
ちなみに、俺は
(1)△(答え書いたが記述で減点)
(2)○
(3)×(答えまでいかないがあがいた)
(4)×(白紙)
って感じでした。

2.回転体の体積
…ここを完答できた(採点はしていないが最後まで解けたと感じた)人が多かった。2012のセットだと一番取りやすかったと言ってる人が多い。
ただ、個人的に思うんだけど、この問題は計算ミスとか設定ミスした人多いと思う。いわゆる、試験本番は怖い問題だと思う。俺も、本番は(1)を一回全く違うことしてかなりテンパったし、そのせいでこの問題解き終わるのに43分かかったし。差がつく大問だったと思う。
ちなみに、俺は
(1)○
(2)△(答え出たが、グラフ値の計算ミス)
(3)○
って感じだった。

3.積分
…医科歯科が大好きな誘導型問題の典型。これも完答出来てない奴が多かった。受かった人も落ちた人も、(2)の逆関数はとれてない人多い。(4)は途中点狙いで足掻いた人多数。あと(2)で挫折して(3)以降を諦めたやつもいる。
ただ、(3)は2011年度大問と1987年度大問1のメルカトル級数の問題でも使用した不等式の考え方まんまだったので、作問者的には過去問やりこんだ人への隠れサービス問題だったと思う。
ちなみに、俺は
(1)○(これ出来ないヤツは皆無)
(2)×(足掻いてはいる)
(3)○
(4)×(足掻いたが点は貰えてない感)
って感じでした。


~~~~英語~~~~
今年は明らかな難化という意見が多数。
時間がなくて要約をノリで書いて趣旨があってたみたいな人や、要約の指定ワードを書かずに受かった人もいる。
しかし、合格してる人の大部分は要約まで答案を完成させているので、医科歯科受けようって人はしっかり最後まで解ききる訓練をするようにって感じです。個人的には、今年は単語がキツめだったけど、文章自体は時事テーマだし、推測できるしでそんな難しくはなかったと思うけど。そこはテーマ上、個人差があるのかもしれないです。

大問3「正誤問題」
…5,6個間違ってる奴が一番多かった。ただ、医学科受けようと思うなら、ここはミスを2,3個で抑えるように対策すべきだと思う。質問自体はそんな難しくはないしね。そんな印象です。

大問4「英問英答」
…感覚で2/3くらいは出来たかなって思ってる人が多数。俺も感覚的にはそんなもん。とはいえ、ここのパートは自己採してない人の感覚当てにならない気はする。

大問5「英文和訳」
瞬殺という意見が多数。やはり医学科は和訳は感覚満点近く取れてるっぽいです。出来てないって人は聞いたことない。

大問6「要約」
難しかったけど、書いたって人が多数。今年は前半パラのマクロな説明を書いたあとに、後半パラの例示を上手くまとめるのが満点答案って感じでしたが、前半パラの全体説明を書かなかった人は案外多かった。医学科いえど、そんなにバケモノレベルに答案をまとめあげてる人はいない印象。
とはいえ、「とりあえず埋めてみた」みたいなレベルのヤツはさすがにいないので、1500wordsくらいの文章は読みこなせるようにした方が良いです。


~~~~物理~~~~
2012年度は、
「簡単だった。満点近いと思う。」
「滑車三つタイプにやられた。」
のどちらに分かれてました。とはいえ、物理で大ダメージを負った人はいないので、物理苦手な人は要注意です。というか、医科歯科医学科生の主要な認識としては、物理は得点源なので、過去問演習は欠かさず、満点を目指して頑張ってください。


~~~~化学~~~~
意外にも出来たと言ってる人が多い。見栄はってるのかと思うくらい多い。まあ自己採してない人だらけだからってのもあるけど、それにしても予想より皆出来てるっぽい。
ちなみに差がついた問題は
・大問1グラフ読解(2問の方)
・大問1の最後の問い
・大問2の最後の問い
・大問3の問2,問3,問5
だと俺は思います。


~~~~センター~~~~
今年はセンター易化の影響もあってか、高得点層が多いです。
とりあえず、俺の810点は結構ショボい部類でした。830~850点の層がかなり厚い気がします。センターが700点代の人は俺のまわりだと二人しか知りません。さらにその二人も780~800点の間です。

点数配分的には二次逆転が十分可能な大学ではありますが、受かってる人は
結局センターも取れていると言うのが現実なようです。センターの得点と二次学力は少なからず正の相関はありそうです。
ただ、850越えの人でも前期は落ちたりするので、医学科を受けるなら二次学力は必須な気がします。まあ850取れていれば後期で受かりますが、凡人はそんなん取れないので、二次学力をあげた方が無難です。





・2012年度後期試験・
受かった人の最低は900満点で835くらい。
最高得点は98%って感じです。
前期理三、後期医科歯科って人もいますが、前期医科歯科落ちの後期受かりって人も結構います。
まあ、後期で受かるのは並大抵の事じゃない、というかそれを狙うくらいなら前期勉強した方が良いので、835で受かるからといってセンターばかりやるのはやめた方が良いです。というか、後期組はみんな二次学力もあります。二次学力は必須です。



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[持つべき意識とマクロな対策]
・数学・
前回対策記事でも書きましたが、医科歯科の数学は、とにかくその場で考えさせるタイプが多いです。その場で考える代わりに誘導を増やして、難易度を下げている印象があります。
ですから、医科歯科をガチで狙っている人がいるなら、そういう訓練を日頃からすると効果的だと思います。
あと、噂通り、途中点は結構もらえて、採点もまあまあ甘めなようです。
本番は足掻きましょう!

・英語・
授業受けて感じましたが、
「めちゃくちゃ長い英語をすんなり読んで内容を理解する」
というのが医科歯科の英語の教育方針っぽいです。
マクロに文章を読む訓練は欠かせないので、前回記事に書いた参考書を用いて勉強しとくといいかも。
あと日頃からながーい文章を読んどくのが大切だと思います。スタミナないと途中で集中切れて時間切れになりかねないので、日頃から超長文に触れておくのは大事です。

・物理・
難度は低めです。名問の森の問題を全部体得出来たら、普通に合格ラインはいけると思います!ただ、時間はかなりきっついから、そこはトレーニング必要です!!


・化学・
授業受けて感じたのは
「文章から何が起きているかを理解し、式や理論に変換する」
ことを重要視してる気がします。
パターン型学習が大切なのはその通りですが、加えて読解や思考系の問題を解きなれるのも大事です。過去問をやりまくるといいと思います。あと、時間がないので、スピードトレーニングもしましょう。
最終的な到達目標は、
「その場で読んでその場で理解し、素早く解く」
です。問題経験と落ち着きがコツです!

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今回はこんな感じ。
次回の医科歯科対策記事は成績開示が届いてから、面接とか点数とか採点のノリを書いていきたいと思います。


では音譜音譜音譜





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