九段 井さい @千代田区 〜「味玉特上煮干ラーメン」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

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九段 井さい

千代田区(九段下)


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【メニュー】味玉特上煮干ラーメン

【価格】1130円(味玉分150円含む)

[訪問時期] 2024年4月上旬(平日) 昼
[注文方法] 券売機にて
[スープ] 煮干し/混濁
[味] 醤油
[麺] 平打ち太縮れ麺(140g位)
[トッピング] チャーシュー2種、海苔、玉ねぎ、ネギ、味玉
[卓上] ブラックペッパー、山椒、レモン酢、タレ



紆余曲折を経て九段にオープンした新店。
「つじ田」ご出身の店主さんは、独立後に敢えて札幌で「井さい」を開業し、軌道に乗せた後で東京に凱旋。
ところが「井さい 東京」はトラブルで僅か1時間で閉店を余儀なくされ、それからは間借り営業が続いていた。




水曜10時55分着で2番手。
看板には「九段 井さい REGISTA」と書かれているので、直近の間借り先だった三郷の店が協力しているのだろう。
開店時には6名、更に後続が増えるが、滞在中微妙に満席にはならなかった。



麺メニューは基本「煮干しつけ麺」と「煮干ラーメン」で、明らかにつけ麺推しなのだが、前店も含めて殆どレポがないラーメンを味玉付きでチョイス。




女性スタッフがコの字カウンターの座席を指定してくれる。




厨房内でワンオペ調理の店主さんとこの女性が前面で切り盛りして、他に1名男性バイト君。
接客は明朗で極めて気持ち良い。
「熱いので気をつけてください」着席から8分ほどで受け皿に載ったラーメンが登場。




■ スープ
スープは熱々。
つけ麺が濃厚そうなのでラーメンも?とドロ煮干しをイメージしていたが、出されたのはシャバ系。
では淡麗かと言えばそうでもない、混濁気味の清湯。
飲めばニガエグ寸止めのニボ感がガツンと炸裂し、ちょい強めのカエシがシャープにバランス。
ニボ100か極々ライトな鶏あたりが支えているか、余韻に節系魚介が混ざるような気もする。
濃縮を感じるニボスープながらスッキリ飲めて、これは幅広い客層にウケそうだ。




■ 麺
麺は更に想定外の、手もみ風ボコピロ太縮れ。
見た目のインパクトは隣客の濃厚つけ麺を上回り、メリハリの効いたシコモチ食感と迸るような風味。
けれど濃縮ニボスープはこれをびくともせずに受け止め、正にジャストフィット。
三河屋製麺から祝い花が出ていた。




■ トッピング
麺上を覆うチャーシューは、どうやらバラと肩ロースが2枚ずつ。
思いの外薄手で箸先ですぐ崩れ、口に入れればホロッと溶けていくので、枚数や品質の割りに印象が薄いのが難点かも知れない。




海苔は厚みがあって風味も良し、かなりの上物だろう。
玉ねぎ、白ネギ混合の薬味も効いてる。
味玉は緩めで割ると卵黄の半分が流出するタイプ。
ナチュラルに近い味付けに思えたが、シャープな煮干しには甘め系が合うように思えた。




■ 感想など
スープと麺には共に予想を覆されましたが、どちらも素晴らしくバランスも抜群。
それに比してトッピングの存在感がイマイチな印象を持ちました。
まあ好みの問題ですけど。
全く別物的なスープを使ったつけ麺も、いずれいただきに上がります。

ご馳走様でした。
障壁を乗り越えてのオープン、誠におめでとうございました㊗️