塩そば 時空 @杉並区 〜「特製塩そば」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

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塩そば 時空

杉並区(高井戸)


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【メニュー】特製塩そば
【価格】1200円(特製分300円含む)

[訪問時期] 2023年12月中旬(平日) 昼
[注文方法] 口頭注文、前払い(基本キャッシュレス)
[スープ] 魚貝/清湯
[味] 塩
[麺] 中細麺(140g位)
[トッピング] 豚チャーシュー3種、鶏チャーシュー、軟骨つくね、メンマ、カイワレ、白髪ネギ
[卓上] なし



塩派なのに、遅ればせながらの初訪問。
平日11時10分でポール、すぐ後続が付いて開店時には13名だったか。




途中店主さんが出て来られ、「使って下さい」とミニカイロを配ってくれた。
5分ほどの早開けと合わせて、寒い日に超有難い。




店内はかなり狭小なスペースにV字形のカウンター7席。
これが全く窮屈でないどころか、逆に広々ゆったり感があり、グッドデザイン賞を差し上げたいぐらい。




女性スタッフに予定通り表題を注文すると、「1200円です。ご用意になってお待ちください」。
キャッシュレス推奨の前金制で、現金の場合にはお釣りが出ないようにと協力をお願いしている。
PayPayで支払い。




卓上メニューの裏には「塩そば時空の誕生秘話」と題して、2年前店主さんのお父様が突然倒れて亡くなられてから、らぁ麺屋を志すまでのエピソードが紹介されている。
自由が丘あたりのお店と似たストーリーだが、あちらは夢の物語、こちらは実話。



その店主さんは奥の厨房で調理に専念、但し客への声掛けは忘れていない。
着席から5分ほどでご対麺。




■ スープ
案内によれば、煮干し、鯖節、貝柱、昆布等による魚貝オンリーのスープとのこと。
バランス良く、動物系の不在を感じさせない奥行きがあり、料亭でいただくような上質感が漂う。
そんな和出汁の中でも、冒頭にフワッと鼻腔をくすぐり、余韻も締め括る鯖節の旨味が主役だろうか。
円やかな塩味がぐいっと引っ張る。
ふっと笑みがこぼれるような美味しいスープだ。




■ 麺
自家製、ちょい加水を抑えた中細ストレート麺。
お店2階のスペースを「高井戸製麺所」と称して、そちらで自ら製麺されているらしい。
ハリがあり、ザクプツと小気味良い食感に始まり、しなやかさや喉越しの良さまで楽しめる。
麺味の口どけやスープとの馴染みも申し分なく、かなり気に入った。




■ トッピング
トッピングもかなりふるっている。
肩ロースのチャーシューが2種類で、炭香ののった吊るし焼きっぽいものと、もう一方はトロットロに煮込まれている。
更に小さなバラ煮豚も出て来た。
煮豚はどちらも箸先で崩れちゃいそうな軟らかさだよ。




3種類の豚に負けず劣らず、2枚の大山鶏ムネ肉の低温調理も特筆もの。
厚みがあり、キュッと身が締まって食べ心地が非常に良い。



軟骨入り粗挽きミンチの鶏つくね、和出汁の染みたシナシャク細メンマ。
元々料理人だったという店主さんの腕が、いかんなく発揮されている感じだ。



■ 感想など
11時40分過ぎの退店時には、寒い中10名ほどの待ち列。
その人気ぶりも納得の塩そばを堪能しました。
全てに拘りと丁寧さが滲む一杯はもちろんですが、入店前のカイロも心に沁みましたよ。
お店誕生のきっかけになった広島県三原の「塩そばまえだ」にも、いつか行ってみたいですね。

ご馳走様でした。