手打ち麺処 好き酒師 @大田区 〜「海老ワンタンメン」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

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手打ち麺処 好き酒師

大田区(武蔵新田)


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【メニュー】海老ワンタンメン
【価格】1000円(ワンタン分100円含む)

[訪問時期] 2023年12月上旬(平日) 昼
[注文方法] 口頭注文、後払い
[スープ] 鶏豚+魚介/清湯
[味] 塩
[麺] 手打ち極太麺(180g位)
[トッピング] チャーシュー、鶏チャーシュー、海老ワンタン、カイワレ、ネギ
[卓上] コショウ



さぴおさんのレポに触発されて。
初めて武蔵新田駅で下車し、商店街のお店も疎らになりかけた辺りに「新田神社」がある。
南北朝時代の新田義貞の次男で、この地で非業の死を遂げた新田義興が祭神だそうだ。
恥ずかしながら駅名すら「むさししんでん」だと思っていた私は、それも初めて知った。
「美味しいラーメ。。。。」お参りを終え、更にその先へ100m弱でお店に到着。




10時45分で先客なし、そのまま定刻に開店となった。
まだお若い店主さんに、極めて礼儀正しくお出迎えいただく。
まるで企業のデキる営業マンのようだね。
セルフ給水の上でカウンターの奥席に収まる。



卓上のメニューを見るふりをしながら、メニュー筆頭の表題をお願い。

50円追加で、先日リリースされた醤油に変更できるようだ。
「好き酒師」にあやかって日本酒でもと聞いてみたら、まだ準備が整っていないとのことだった。



「麺入ります」と助手さん(おそらくお父様)に声をかけてテボ茹で開始。
着丼までは7分ほど。
うーん、自分の影が写り込むのが残念。




■ スープ
さぴおさんが触れている通り、ひと口目に日本酒らしき香りが抜けていく。
スープは分厚い鶏豚の旨味を、魚介や椎茸等の乾物チームが混然と支えるバランス系。
主役の動物出汁には清湯離れした濃密さを感じる。
角が取れた柔らかい塩味は、白醤油や酒精の魔法かな。
濃密な出汁感を円やかに包み込み、大変美味しい。




■ 麺
箸先にデロ感が伝わるような、手打ち幅広の超多加水麺。
様々な店舗でもち性小麦配合の麺を食べたが、これだけのエアリー系に出会うのは「麺と未来」、「日陰」さん以来だね。
このフワトロ感と超絶な麺味の口どけ、やはりメッチャ好きだ。



店内には「もち姫」の他に、熊本製粉のもち小麦粉(多分モチハルカ)の袋もあった。



■ トッピング
海老ワンタンの前菜、みたいな感覚で食べた豚肩ロースのチャーシューが中々美味しい。
肉肉しくも程よく軟らかい食感に旨味たっぷりで、ローストされている感じもする。
鶏ムネチャーシューはオーソドックスなもの。




海老ワンタンの餡は粗刻みの海老とミンチ肉の混合で、微塵切りの生姜が時折りギチッと音を立てる。
何より薄皮のチュルモチトローン的な天使のように優しい食感には、一発で心を持って行かれる。
これももち小麦だろう。
3個で100円、絶対買いだ。




■ 感想など
「日陰」さんを愛するさぴおさんが、「パクりではなくオマージュでした。」と表現した海老ワンタンメン。
私には語れませんが、いずれにしてもこの一杯は紛れもなく一級品だと思うし、特にスープと麺、ワンタン(皮)には心を射抜かれました。
店主さんには帰りも目を合わせて確りとご挨拶いただき、この清々しさはラーメンの好印象と共にずっと記憶に残りそうです。

ご馳走様でした。