麺や 旬香
草加市(獨協大学前)
[訪問時期] 2023年7月下旬(休日) 昼
[注文方法] 券売機にて
[スープ] 鶏+魚介/清湯
[味] 塩
[麺] 中細麺(140g位)
[トッピング] チャーシュー、鶏チャーシュー、ローストビーフ、肉ワンタン、海鮮ワンタン、味玉、海苔、ししとう、大葉、ネギ、実山椒
[卓上] なし
懐かしい「鶴おか」さん跡地にオープンした新店へ。
もっとも、「鶴おか」が「Handicraft Works」として八潮に移転した後、此処に入ったラーメン店は3軒目になる💦
店主さんは「麺処 夏海」ご出身。
週末5分前で3番手、開店時には4名と、酷暑のせいか出足はスロー気味。
券売機上には本日の限定麺、限定丼、使用素材等が紹介されていて、「鱧と鴨の冷やしらぁめん」なる垂涎の限定も提供。
でも此方はメニューも券売機も「塩らぁめん」が先頭のお店だから、先ずはそちらからいただこう。
なお「いけ麺」さんの「麺好いブログ」によれば、店主さんはかつて「鶴おか」ともご縁があり、この券売機は鶴岡オーナーから譲り受けたものらしい。
すっかりリノベされた懐かしい空間の、カウンター最奥席に陣取る。
細かい字でビッシリ書かれた蘊蓄を写真に撮り、拡大して読む😅
着席から10分ほどでご対麺となった。
■ スープ
鶏主体の動物系が一歩前に出ているが、魚貝の旨味も負けじと鮮烈。
主たる素材は固定ではないようで、この日ははかた地鶏、カンパチ鮮魚とアサリと案内されていた。
親丸鶏、豚背ガラ、煮干し、鰹節、昆布などが脇を固め、塩ダレに潜んだ魚貝と合わせて、動物×魚介が織りなす一期一会の複層感が楽しめる。
白ワイン、日本酒、緑茶、魚醤などが入ったタレ味も若干個性的。
巷に溢れるバランス清湯のようにシンプル明快でない分、好みが分かれそうな気もするが、個人的にこのオリジナリティは買いだと思う。
■ 麺
菅野製、やや扁平な中細ストレート麺。
加水若干低めで、ボソパツ硬めな食感を基調にしなやかさも併せ持ち、中々存在感がある。
確り茹で切ってあるらしく、終盤までダレを感じずに楽しめる。
■ トッピング
トッピングも中々の個性派揃い。
チャーシューは豚、鶏、牛の3種類。
ホロヤワに煮込まれた豚バラ肉には、ニンニク・生姜が香るタレ味が確りめに付いている。
鶏ムネ肉の低温調理は塩麹に漬け込まれているようだが、風味的にはハーブのような感じ。
赤身肉のローストビーフからは旨味がジュワッと押し寄せ、かなり美味しいとは思うが、僅かに苦手な八角が香ったのは気のせいか?
肉、海鮮1個ずつのワンタンは、日によって素材が変わるようだ。
この日の肉ワンタンは合鴨と鶏ミンチを合わせ、味噌混じりのコク深い味付け。
海鮮ワンタンの餡は鱈と帆立のすり身に、何と枝豆まで入っているそうで、食べ心地は上質なハンペン風。
卵黄濃密なマキシマムこい卵の味玉、煮浸し風のししとう。
ローストビーフに載せられた粒々は実山椒かな。
拘りの詰まった具たちはどれも主軸級で、故に調和より主張的な印象もあるのだが、とにかく手間を惜しまない創作には好感を持った。
特製はローストビーフ、ワンタン2種、味玉、海苔2枚追加で250円だから、かなりお買い得ではないだろうか。
■ 感想など
丼の中に拘りが満ち溢れた塩らぁめんを堪能。
ご出身の「夏海」さんは、型破りせずにバランス良くまとめるイメージがあったので、当店の特にトッピングとスープの個性には少々驚きました。
特製を食べた結果、「麺×スープ」のベーシックな部分への意識がやや疎かになった気もします。
次回は敢えてデフォルトを楽しんでみようかな(笑)
ご馳走様でした。
オープンおめでとうございました。