RaMen TOMO TOKYO @千代田区 〜「鴨とカシスの味玉醤油RaMen」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

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RaMen TOMO TOKYO
千代田区(九段下)


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【メニュー】鴨とカシスの味玉醤油RaMen
【価格】1000円

[訪問時期] 2023年3月上旬(平日) 昼
[注文方法] 券売機にて
[スープ] 鴨+カシス/混濁
[味] 醤油
[麺] 中細麺(140g位)
[トッピング] チャーシュー、鴨チャーシュー、味玉、ネギ、粒胡椒
[卓上] ミル挽きブラックペッパー



「八咫烏」の跡地にオープンした新店。
店頭の看板には、「味玉とラーメンに全てを狂わされた」、「元商社マンが織りなす」、「味玉鴨醤油ラーメン専門店」、「鴨の旨味は甘味。」みたいな言葉が並んでいる。




麺を提供しているサッポロ製麺はともかく、「麺壁九年」からも祝い花が届いているのは、何かご関係が有るんだろうか。



11時過ぎで先客2名と意外な感じだったが、滞在中に待ちまで生じていた。
麺メニューは基本「鴨とカシスの味玉醤油RaMen」と「濃厚鴨白湯との味玉醤油RaMen」の2枚看板で、他にはご飯物とのセット、鴨・豚のチャーシュー増し。
拘りの味玉はデフォルトで入ってくる。
ここまでのレビューは全て「鴨とカシス」だけど、やはり私もそのオンリーワンメニューを食べてみたくなる。




セルフお冷やとウェットタオルを持って、真っ赤な半月盆が置かれたカウンター席最奥へ。




この日は男性スタッフ交えた2名態勢で、店主さんも落ち着いてラーメン作りに専念されていた。



蘊蓄書きを読んでいると、着席から7分ほどでお尻がギュッと引き締まった丼が登場。




■ スープ
鴨出汁+鴨エキスを凝縮させた醤油ダレ+鴨油、そこにカシスソースを合わせているという。
例えば「鴨のロースト カシスソース(もしくはオレンジソース)」的なフレンチ料理は、鴨肉に塗された強めな塩気と果実の甘味が、舌の上で絡み合うコントラストが真髄で、「生ハムメロン」の発想に近いもの。
このスープはそんなイメージとは違って、塩味と甘味が混然と融合しており、しかも甘味が若干勝っている。
それでも不思議と全く違和感なく美味しいのは、鴨と果実系の甘味の相性、醤油とのバランスがよほど良いのだろう。
鴨の旨味は盤石。
ブラペでキリッと味わいを引き締め、更なる起伏が欲しくなったら粒胡椒をガリッと噛みながら飲む展開に結構嵌まった。




■ 麺
サッポロ製麺製の細めな緩ウェーブ麺。
整えられた麺線が綺麗な一方で、序盤はちょっと解れにくさも感じた。



低加水麺をやや確りめに茹でてあり、前半はムギュパツの反発系、後半馴染んでくると柔和なしなやか食感を楽しめる。




■ トッピング
チャーシューは豚肩ロースと鴨ロースの低温調理。
豚は雑味が混じってイマイチ新鮮さに欠ける。
鴨ロースは万全の旨味で、当然ながらスープとも絶妙にシンクロする。
個人的にはこの一杯は鴨オンリーで振り切って欲しかったかな。




さて、拘りの味玉は柚子とポルチーニ茸がベースらしい。
両者がふわりと香った直後に、頬張ったままスープを飲んでみると、一瞬濃厚なスープに飲み込まれそうになるが、余韻で再び絡んでくる掛け合いが見事。
昨年「マツコの知らない世界」に出演した際も、味玉はスープや麺との相乗効果が肝と力説されていたが、それを地で行く逸品だね。
もっともその相乗効果のために、トロトロ寸前の熱入れ加減にも拘っているとお見受けした。



■ 感想など
丼の形状で工夫されていますが、スープはかなり少量なので罪悪感なく完飲。
個性と拘りがほとばしるような、オンリーワンな創作麺を堪能しました。
でももう一度同じものを食べるかと言われるとうーん。。。なので、鴨とカシスの関係性にもうひと捻りあると良い鴨。
個人的にはカシスソース味変付きの「鴨油そば」なんて食べてみたい気がします。

ご馳走様でした。
オープンおめでとうございました㊗️