中華料理 四海樓
長崎市(大浦天主堂)
【メニュー】ちゃんぽん
【価格】1210円
[訪問時期] 2022年11月中旬(平日) 昼
[注文方法] 口頭注文、後会計
[スープ] 鶏豚/白湯
[味] 塩&醤油?
[麺] 太麺(130g位)
[トッピング] 錦糸卵、キャベツ、もやし、ニラ、烏賊ゲソ、海老、かまぼこ、豚肉、木耳
[卓上] ソース、コショウ、酢
長崎にワープして、明治32年創業のちゃんぽん発祥店へ。
福建料理のあっさり汁そばをルーツとし、当店の初代が濃いめのスープ、豊富な具、独自の麺で日本風にアレンジして考案したという。
大浦天主堂下に聳える中華宮殿的な建物は何度か見ているが、食べるのは初めて。
1階はお土産店、2階はちゃんぽんミュージアム、3~4階は団体予約席、5階が一般のレストランになっている。
11時20分、大階段の裏側の25名ほどの待ち列に接続するとすぐに開店となり、2基のエレベーターフル回転で5階への移動が始まる。
長崎港から稲佐山まで見渡せる展望レストランは、テーブル円卓合わせて20ほどで、MAX約80名入りそうだが50名ほどで埋まり、その後も続々と待ち客が増えていく。
ほぼ全ての客がちゃんぽんか皿うどんを注文し、中にはサイドとして一品料理や飯類、点心を頼む方も。
連れと共に「ちゃんぽん」を注文し、待つこと20分弱でご対麺となった。
■ ちゃんぽん
スープはトロンと濃厚な動物白湯がベース。
丸鶏、豚骨、鶏骨を炊き上げるらしく、鶏の旨味がかなり強く出ているので、鶏白湯に分類する。
炒め煮した野菜や海鮮の旨味が混ざってコク深く、期待以上に美味しい。
やや甘めだが、長崎の有名店の中では控えめな部類に思え、コショウでピリッと引き締まる。
塩味の中に、ちょっと醤油風味を感じた気がした。
麺はカンスイを使わずに唐灰汁でこねた太ストレート、所謂ちゃんぽん麺。
ボソフニャッと潰れるような食感の中に僅かなコシを感じるが、たいていのビジターは軟らかいとしか思えないだろう。
私も決して好きとは言えないけど、そういう食べ物だと思うしかない。
炒め煮した具は結構な分量で、烏賊ゲソや海老も多め。
強火で各素材の旨味を封じ込めたまま、海鮮エキスや野菜の香ばしい甘味をほど良くスープに供出していて、流石の技術と思わせる。
くにゃっとした錦糸卵はビジュアル的にも存在感。
■ 感想など
リンガーハットや関東ナイズされたちゃんぽんに慣れていると、本場の味に違和感を覚えることもありましたが、発祥の老舗店で食べた一杯は結構気に入りました。
特に動物感たっぷりの濃厚スープは、関東のちゃんぽんでは中々出会えないレベルです。
まあ、お値段相応と言えばそれまでですけど。
そう言えばあの「江山楼」が本店を閉じて、中華街に大きな新店を構えてましたよ。
ご馳走様でした。