愚直
板橋区(中板橋)
【メニュー】とんこつらーめん+味付玉子
【価格】700円+100円
[訪問時期] 2022年4月下旬(平日) 昼
[注文方法] 券売機にて
[スープ] 豚骨/白湯
[味] 醤油
[麺] 細麺(140g位)
[トッピング] チャーシュー2種、メンマ、バラ海苔、ネギ、スプラウト、味玉
[卓上] 刻みニンニク、すりゴマ
「ジンジャーヘッドバッド」から15分ほど歩いて、長年の宿題店へ。
「千駄ヶ谷ホープ軒」に連なる「らーめん弁慶」堀切店のご出身だそうだが、提供するラーメンは非チャッチャ系の濃厚豚骨。
店主さんが体調を崩されてから、営業が不安定なイメージで後回しになっていたが、最近は安定しているようなので復調されたのだろう。
当店は12時開店、その15分前着で4番手。
券売機の表示は表題らーめんオンリーで、この日は「辛痺豚骨味噌」なる限定もあると呟かれていたが、それは回避。
この日は女性スタッフとのツーオペで、店主さんは柔和かつ真剣な眼差しで調理に専念。
2ロット目、麺上げと盛り付けを終えた店主さんが、再度スープと油を回しかけて出来上がり。
■ スープ
ドロッと粘度高いスープには、豚のピュアな旨味とコクが充満。
正に「どっ豚骨」だわ。
旨味はぶっといのに、何と滑らかで何と円やかクリーミー。
最後に注いだのはブクブクの泡っぽくて、そのあたりも隠し技なんだろう。
これだけ濃いと、カエシを包み込み過ぎて味ボケなんて有りがちだけど、味の輪郭もラストまでジャスト。
ニンニクは刻みタイプで、これがまたバシッと効く。
■ 麺
自家製の細めストレート麺。
煮干しで良く出会う低加水麺に似ていて、デフォ茹ででも十分硬め。
ザクパツ食感と粉感が、どっ豚骨と見事にバランスする。
■ トッピング
2種類のチャーシューが気に入った。
大ぶりな肩バラ肉?は燻製香がしっかり載ったロースト調理で、肉肉しさと旨味の凝縮が堪らない。
一方はバラ煮豚を丹念に炙ってあり、何とも香ばしい。
味玉は卵黄比率が高く、その分味わいも豊かに感じる。
スープと合うバラ海苔、存在感ある太メンマ2本。
■ 感想など
これだけの「どっ豚骨」だと、ワイルド、パンチ、ガッツリ的なインパクトが印象に残るものですが、不思議とそんな感覚はありません。
逆に丹念、丁寧、上質、バランスみたいな言葉を並べたくなるけど、ハートは確実にズキュンと射抜かれます。
それが「愚直」の賜物なのか。
感動的な「どっ豚骨」でした。
ご馳走様でした。