らぁ麺 飯田商店 湯河原本店 @湯河原町 〜「つけ麺 しお味+わんたん+お出汁割り にぼし」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

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らぁ麺 飯田商店 湯河原本店
神奈川県足柄下郡湯河原町(湯河原)

 

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【メニュー】つけ麺 しお味+わんたん+お出汁割り にぼし
【価格】1800円+280円+200円
 
[訪問時期] 2022年2月上旬(休日) 昼
[注文方法] 券売機にて
[つけ汁] ①鶏豚/清湯/塩、②鰹醤油ダレ
[麺] ①白 中細麺、②黒 中太麺(合わせて250g強位)
[トッピング] (麺)地鶏焼き2種、チャーシュー、海苔、(別)わんたん2種、(別薬味)山葵、梅鰹、白髪ネギ、スダチ、(後から)しゃぶチャーシュー、昆布水
[お出汁割り] 細麺、海苔、ネギ2種、柚子
 

 

 
常連Kさんに有難いお誘いをいただき、1年2か月ぶりに湯河原詣で。
 

 

予約時間の15分ほど前に食券購入の案内があり、最近変わったばかりのタッチパネル式最新機でPayPayにてお支払い。
この日は次の予定もあるので連食はせず、未食のつけ麺(しお)をお出汁割り付きでゆっくりいただくことにした。
 

 

 

以前つけ麺(しょうゆ)をいただいた時には、五月雨式に登場するアイテムと余りに多い食べ方の選択肢に、何をどうやってどの順に食べようか、気が急いて逆に意識が散漫になったのを覚えている。
グループ毎に仕切られたカウンターでアリーナ席に通されると、木盆はつけ麺用の大きなサイズに換えられる。
言葉も発せずに視線は飯田店主の所作に釘付け。
 

 

 

例によってそばつゆ風タレと三品皿の薬味に始まり、麺皿、塩つけ汁、追加したわんたんが次々に登場。
その都度素材の説明が入るのだが、やがて半分以上忘れてしまう💦
 

 

■ つけ汁、鰹醤油ダレ
メインのつけ汁鶏スープと豚スープを別炊きして合わせた清湯塩。
鶏は最高峰ブランド数種の丸鶏とガラを、豚は世界に冠たるプレミアム種の肉とガラをブレンドしている。
鶏油の量が多いのか、らぁ麺より鶏の爆発感がやや強い感じだが、この重厚感は紛れもなく豚の支えがあってこそだろう。
こんな綺麗な顔をしてるのに、秘めたパワーには圧倒されるのみ。
 

 

 

そば猪口には少量の、正にそばつゆライクな鰹醤油タレ。
鰹も醤油もまあ風味高いこと。。。こちらも最高級の素材を使っているのだろう。
 

 

■ 麺と薬味
は黒・白2種の合い盛り。
麺2種×つけ汁2種×薬味類の選択肢を全て試そうとするより、絞って流れのパターンを作ることをお勧めする。
 

 

ひと回り太めなは、石臼挽き全粒粉率60%超というどうみても蕎麦な出で立ちで、ガシッと強めな歯応え、鼻に抜けるような香り。
 

 

微妙にビターながらちゃんと中華麺で、塩つけ汁にもフィットしちゃうのが逆に脳を混乱させるけど、レンゲ上で山葵や梅鰹をチョンと載せて食べたり、そばつゆ風のタレに浸けて啜るのは、どうしても黒を優先しちゃいたくなるかな。
 

 

 

多加水寄り中細麺で、シコモチ食感と小麦らしい甘旨味が際立つ。
黒の個性と比較すると、崇高なオーソドックスタイプの傑作というイメージで、こちらは時折りスダチを絞ったりしながら塩つけ汁に多用する。
 

 

 

■ トッピング類
麺皿には、何とか地鶏2種と霧島高原純粋黒豚の炭火焼き、3枚の海苔。
地鶏はちょい甘な醤油味が染み、片方は柑橘と山椒風味を効かせた幽庵焼きとのことだった。。
鶏も豚も、まあ料亭レベルの逸品であること間違いない。
因みに海苔は、香りを引き出すために直前まで目の前の保温機に入れられており、こんなに拘るお店は初めて見聞した。
 

 

 

別途追加したわんたんは豚と鶏の2種類で、こちらはつけ汁中で暫しお昼寝させてからいただく。
豚は純粋金華豚のバラ肉、鶏は比内地鶏を使用し、茹で加減も完璧でジューシーな旨味が良く出ている。
 

 

 

■ 出汁昆布水としゃぶチャーシュー
途中、頃合いを見計らったように出汁昆布水としゃぶチャーシューが届けられる。
 

 

ドルンとした昆布水は麺に回しかけてモードチェンジを楽しむもの。
 

 

 

霧島高原黒豚のしゃぶチャーシューはレア肉の超薄切りで、つけ汁に浸けたり麺に絡めたりして、歯要らずで蕩ける食感に酔う。
この2つのアイテムが、中盤の素晴らしいカンフル剤になる。
 

 

 

■ お出汁割り
前回これを頼まなかったのを後々後悔したものだ。
麺がなくなったタイミングで、女性スタッフが「お出汁割りお作りしますので一度お汁を下げさせていただきますね」。
更に「柚子は大丈夫ですか?」とも。
この時点でつけ汁をだいぶ使っていて、もう割るほど残ってないのだが、ちゃんと補充して整えてくれるのでノープロブレム。
海苔やネギ、飯田店主が新たに茹で上げたひと口サイズの細麺まで入れられ、まるで別物のお椀に生まれ変わって戻される。
 

 

柚子がフワリ、ピリッと七味のアクセント。
これが高級料亭のお椀レベルで、旨味の厚さも塩気バランスも申し分ない。
何と見事なクライマックスなんだろう。
超美味しくて溜め息。。。いや唸ってぶっ飛んだ。
 

 

 

■ 感想など
高級料亭の会席御膳のような絶品料理。
2回目の今回はペース配分もつかめ、ゆっくりと楽しめたと思います。
アリーナ席で余裕ができると、飯田店主がいかにこの空間を仕切っているのかが良く分かります。
調理しながらも客への目配りを怠らず、出汁昆布水やお出汁割りを出すタイミングを、スタッフに合言葉で伝えているんですね。
凄みすら感じます。
 
今回、初体験のお出汁割りに止めを刺された感じですが、お隣りのGさんが土鍋炊き半ライス&烏骨鶏の生たまごに唸ってました。
次回の宿題にします。
 
ご馳走様でした。
Kさん、毎度有難うございます。