Tsurumen Tokyo @江東区 〜「丼一杯の小宇宙ラーメン(コース)」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

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Tsurumen Tokyo

江東区(亀戸)

 
【メニュー】丼一杯の小宇宙ラーメン(コース)
【価格】3800円

[訪問時期] 2020年9月上旬(平日) 夜
[注文方法] 口頭注文、後会計
[ラーメンスープ] 鶏+松茸/清湯
[味] 醤油
[麺] 平打ち中太麺(140g位)
[トッピング] チャーシュー、穂先メンマ、三つ葉
[その他のコース内容] ハーブサラダ、松茸のワンタン、ご飯、長芋とチャーシューの海苔巻き



大阪から世界へ飛躍、ボストンで「Tsurumen Davis」を経営する大西店主の凱旋新店。
いや、逆輸入かな。
昨年放送のドキュメンタリー「情熱大陸」を偶々観ていたのだが、それによれば、ボストンの店は1000日で閉店と決められており、200日毎にメニューを一新。 
しかも1日2時間のみの営業で、一杯20ドルのラーメンに行列が出来るとのことだった。
「Tsurumen Tokyo」も同じコンセプトで、Twitterのプロフィールには「1000日限定、1日2時間営業、予約制のラーメン店です!」とある。


オープン後も情報が乏しかったので、早めにプチブル気分を味わってみることにした。


■ 店内にて
この日、18時の部にオンライン予約。
3800円のコース前提なのに、向こう一週間ほどは予約が埋まっている。
銀座や渋谷なら分かるけどと思いながら、亀戸駅から10分歩く。
カウンター6席に4人掛けテーブルの店内は、真新しいが至って普通のラーメン店。



「Enjoy‼︎ 1000days」と書かれた掲示板には、この日4日目との札が下がっている。


凍ったおしぼりが神対応。
メニューを渡されて「コースでよろしいですか?」
見ればコースの他に「Matsutake Won-ton Ramen」なる単品メニュー(1800円)もあり、これをチョイスすることも出来るようだが、大抵の人はここで見栄を張ると読んでいるのだろう。


因みに、メニューのネーミングは全て英語表記。
ミラー🍺を飲むうちに、ディナーコースがスタートする。 


ところでこの頃にはもう、大西店主はお店に出ていないことが分かってしまい、テンションは急降下し始める😖
 

■ コース
➀Seasonal Salad of herbs & leafy vegetables(ハーブと葉野菜のサラダ)
ラーメンの前に野菜で栄養バランスを。
広島・三原の梶谷農園のハーブをお使いらしい。



➁Matsutake Won-ton plate(松茸ワンタン)
佐賀県産淡海地鶏の粗ミンチに、上品な松茸風味を移したワンタンが4つ。
半分はラーメンに乗せても…との案内に従った。




➂A bowl of microcosm ramen(丼一杯の小宇宙ラーメン)
「今から麺を切ります」。。。年季の入った製麺機で切り出し作業が始まり、ひと玉の麺を客に披露して回る。


そんな演出後にラーメン調理が始まり、いよいよ主役登場。




スープ鶏と松茸風味のじんわり系で、微甘で柔らかい醤油が包み込む。
淡海地鶏の黄金の鶏油、干し松茸の一番出汁、野尻醤油二年熟成木桶仕込み、などと紹介されている。
飛び切りの特別感はないが、中々お目にかからないタイプなので、新鮮に感じる。



自家製の平打ち中太ストレート。
北海道産小麦と全粒粉を使った多加水麺で、歯応えのインパクトより、しなやかさや馴染み良さを重視した感じ。
リフトが引っかかると思ったら、全く解れていなくて、ひと玉一気に持ち上がった。
絡みが解けるまで、麺は満足に啜れず😢
700円のラーメンなら苦笑で済むが、今日はそうはいかない。
でも、麺の弾力性は抜群と分かる(笑)



トッピング霧島高原ロイヤルポークの肩ロースチャーシューと2本の穂先メンマ、三つ葉っぽい青菜。
調理は上々で、特に肉は美味しい。
後載せした松茸ワンタンは、シームレスに馴染む。



➃〆-rice(〆のご飯)
兵庫県豊岡産コウノトリ米の、余りにもシンプルな〆ご飯。
確かに美味しい白米だが、数口噛み締めたら汁かけ飯にするでしょ。
 


➄長芋とチャーシューの海苔巻き
メニューには➃までしか載っていないが、「もしまだお腹に余裕が有りましたら」と聞いてから出される隠しメニュー。 
バラチャー、長芋、大葉の海苔巻きを、濃密な卵黄醤油を浸けていただく。
旨いし、これが最も印象に残ったりして、ラストにプチお得感を刷り込む巧みな作戦(笑)



■ 感想など
別サイトの情報によれば、大西氏は子供の頃観た「タンポポ」(伊丹十三監督)でラーメン店に憧れ、実際に影響を受けたのは「カドヤ食堂」と、「支那そばや」故佐野実氏との出会いだという。
その大西氏のカリスマ性やオーラを感じたくて来たのだが、開店4日目で既に不在なのには正直がっかり。
まあ、オーナープロデューサーなのかな。
任されたスタッフの麺上げなど、まだまだプロっぽくない所を見てしまうと、大西氏の発言の数々やコースの値段に素直には頷けない。
あと1000円安ければ違うかな。。。?
いや、大塚のミシュラン店で、炙り焼きチャーシュー、海老ワンタン、ビール、生レモンサワー、〆にラーメンで3000円位と考えると、うーん…かな。
何はともあれ、滑り出しは順調みたいなので、このまま支持され続けることを祈る。

㊗️オープン㊗️
ご馳走様でした。