MENYA
食い味の道有楽
柏市(北柏)
【注文】師走の一杯☆活殻牡蠣味噌蕎麦(C)店主にお任せ
【価格】2000円
[訪問時期] 2016年12月中旬(休日) 昼
[注文方法] 券売機にて
[出汁・味] 蟹,あん肝,牡蠣/味噌
[麺] 平打ち中太微縮れ麺(140g位)
[具] チャーシュー、あん肝、渡り蟹、茹で野菜、水菜、鶏味噌
[別添] 活殻付き牡蠣、ブリ照り焼き、温玉ご飯
ややタイミングを外した感があった「師走の一杯」に、終盤ようやくありつけた。
万一を考えて数日前にJK店主に連絡を入れ、麺友さんと3人でシャッターズ。
それでもルール通りに限定麺の有無を確認し、当然の如く「店主にお任せ」を選択した。
■ 前菜
ビールを準備して待っているところに、予想もしなかったブリの照り焼きが、次いでデッカい活殻付き牡蠣が登場。
岩手産の牡蠣はそのまま食べてもスープに入れてもとのことだが、微妙に動く新鮮な活牡蠣を目の当たりにしては我慢出来ず、即喰らいつく。
すぐにビールが無くなりウーロンハイに移行する。
「今からこれをスープで煮るから」今度はJKが大タッパーに入った生あん肝を見せてくれる。
諸兄のレポ写真では拝見していたが、これが想像を絶する大きさ。
「店主にお任せ」にはこのあん肝が入るので、他とは感じ方がかなり違いそうだ。
暫くして、鍋料理としか思えない具沢山な一杯が登場する。
■ 具
チャーシュー、あん肝、渡り蟹、茹で野菜、水菜、鶏味噌。
チャーシューは紫峰豚のレア仕上げで、普段は堂々主役を張る逸品。
その紫峰豚を完全に脇役に追いやっているのが、巨大なあん肝と渡り蟹だ。
スープで軟らかく煮込まれたあん肝をレンゲで持ち上げると、ズシッと重みが伝わり支えるのに苦労する。
あん肝に豪快に齧り付くなんて初めてで、時折り身を磨り潰してスープに拡散させていく。
渡り蟹も一杯丸ごとで、スープに飛び切りの出汁を落としていそう。
此方は受け皿に移して、後からゆっくりほじくることにする。
鶏ミンチと八丁系味噌を混ぜ合わせた鶏味噌は、白菜・豆もやしの茹で野菜からの水分で薄まるスープの調整用。
全てを溶かすと塩分過多になるので、半分以上はお酒のお供にチビチビいただいた。
■ スープ
魚介の旨味が詰まった海鮮味噌で、味噌感も出汁感もかなり濃密ながらスッキリ味わえる。
麺友さんのレポによれば、強く炊き出した昆布をベースに渡り蟹と牡蠣を合わせ、更に「お任せ」は生のあん肝を煮込んだ魚介100%。
蟹、牡蠣、鮟鱇という鍋のビッグスリーの競演は、啜る度に溜め息が漏れる。
欲を言えば牡蠣の存在感が薄いのだが、これは別皿の生牡蠣を活用すれば良いのか。。。
7種ブレンドとの味噌は強過ぎず弱過ぎず、魚介感と見事なバランス。
前述の鶏味噌を溶かすことによってコクが増し、仄かな甘味も広がる変化が味わえる。
■ 麺
菅野製麺所製の平打ち中太の微縮れタイプ。
不規則形状が唇と舌をくすぐり、多加水らしいツルシコモチな食感。
淡麗から濃厚系までスープを選ばぬ優れものなのだが、この具やスープの前にはどうも印象が薄い(笑)
麺量は140gあるかどうかだが、物足りなさは皆無。
■ 〆の蟹玉雑炊
丼を平らげた後は、皆無言で移しておいた蟹をひたすらほじくる。
蟹味噌は音を立てて吸い尽くし、身は別途お願いした温玉ご飯に空けて蟹玉雑炊で究極の締め。
堪らない。
■ 感想など
ラーメンを食べたと言う感覚はない。
豪勢な鍋コースをいただいたような満足感に、暫し言葉を忘れて陶酔する。
こんな贅沢な鍋コースを食べたら、一体幾らするんだろうか。。。
なお、当店年内の営業は25日(日)昼までとのこと。
この限定麺も今週末がラストとなる。
ご馳走さまでした。