千代田区（神保町）
【注文】 中華蕎麦
【価格】 750円
[訪問時期] 2016年11月上旬（平日） 昼
[注文方法] 券売機にて
[出汁] 鶏＋魚介/清湯
[味] 醤油
[麺] 中細麺（150g位）
[具] チャーシュー2種、穂先メンマ、刻み葱、刻み三つ葉
[別注文] 肉飯（150円）
評判の良い新店に来てみた。
裏路地にひっそり隠れるような店前には、有吉ジャポン放映時写真が貼られた立看板。
平日12時少し前で中待ち4番目、食券を買い10分弱待っての着席となった。
店内を見回すと壁に「日本一しょうゆ」の張り紙を見つけ、これからいただくスープのおおよそのイメージが作られる。
奥の厨房で店主さんが丁寧に作り込んだ一杯が、やがて女性スタッフによって届けられた。
■ スープ
じんわりと寄せる鶏を、香り高い生揚げ系醤油が押し包むように凌駕していく淡麗清湯。
事前イメージとかなり近く、最近良く出会うタイプでもある。
ブランド醤油をフィーチャーするお店の定番的方向性で、特に「日本一しょうゆ」を使うスープはこのタイプが多い。
芳醇な醤油は確かに後引く美味しさで、一歩下がった鶏や魚介の旨味もそこそこ感じられるスープを好む方は多いだろう。
本来はもっと力強いであろう大山鶏を引き立て役に甘んじさせるスペックは、個人的に余り得意ではない。
但し無化調とは思えぬコク深さで、飲み進めるほどに美味しさが加速してくる点は素晴らしい。
■ 麺
三河屋製麺製の全粒粉入り中細ストレート。
ややボソの麺肌は日本蕎麦を想起させ、啜り心地と喉越しの良さが魅力的。
しっかり吸着させたスープに放つ小麦の風味は、決して日本一しょうゆに負けていない。
このスープには鉄板の相性だろう。
麺量は150gあるかどうかといったところ。
■ 具
チャーシュー2種、穂先メンマ、刻み葱、刻み三つ葉。
チャーシューは肩ロースとバラ肉の2種類。
前者は低温調理で、スープにやや加熱された頃合いで食べたが、食感も旨味も素晴らしかった。
もう一方はバラ肉のローストタイプ。
此方も肉感溢れる食べ心地なのだが、もう少し薄めの下味でも良いかも知れない。
穂先メンマは微かな酸味が感じられた。
■ 肉飯
サイドで注文してみた肉飯は半ライス程度のサイズで、ミディアムレアな肩ロースが5枚ほども載ったもの。
チャーシューも美味しいし、ご飯に塗された甘辛ダレも絶妙。
ラーメンのトッピングチャーシューが1枚100円であることを考えると、例え肉質が異なったとしても、この肉飯のコスパの高さは素晴らしい。
これは買いだ。
■ 感想など
生醤油が冴える芳醇なスープは大方の方に好まれるだろう。
近場では「中華そば 二階堂」と似たイメージながら、醤油の主張がやや控えめな分、出汁感派な自分はアチラに軍配を上げてしまう。
麺や具も丁寧に作り込まれており、実力を秘めた新店であることは間違いない。
今後の活躍を期待したい。
どうでも良いことだが、店前の立看板から有吉ジャポンの写真が消えた時、真の勝負が始まるような気がしてならない。
ご馳走さまでした。
