麺庵 ちとせ @新宿区 ~「背油魚介つけ麺」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

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麺庵  ちとせ
新宿区(曙橋


【注文】 背油魚介つけ麺
【価格】 750円

[訪問時期] 2016年7月中旬(平日) 夜
[注文方法] 券売機にて
[出汁] 鶏+魚介/清湯(+背油)
[味] 醤油
[麺] 中太麺(通常240g➡200gでお願い)
[具] (汁)チャーシュー、メンマ、刻み玉ねぎ



ゲリラ的な土砂降り雨の夜ですが、召集のかかったオジサンたちは三々五々、ちとせさんを目指し強行軍
19時過ぎのピークタイムでしたが、お蔭様でほぼ貸切状態で過ごすことが出来ました。
この辺りを歩いてる人もほぼ皆無でしたからね(笑)




若き店主さんも交えて談笑後の〆の一杯。
夏季に汁そばを封印して提供されている3種のつけ麺の中から、標題を選択します。





全粒粉配合の自家製中太ストレート。
麺量は通常240gとのことですが、今回は200gでお願いしました。
瑞々しさが心地好く、噛んでみると歯への抵抗は思いの外少なめ。
り心地やモッチリ感、何より溢れる小麦の風味を最大限に楽しませるための仕様でしょう。
これが実に美味しい。
この麺が食べられるなら、コシの強弱など些細なことと思わせますよ。




つけ汁と具
ビシッと張られた背油の下には、ややライトな鶏に強め魚介の清湯醤油ダレ
当店らしく芳醇な醤油が先行、節系主体の魚介が後追いするパターンで、甘酸控えめなチューニングが両者の主張を際立たせます。
ともすると尖りそうな醤油は背油が優しくコーティング
その結果、醤油の角が取れてキレ味が増し、円やかでコク深いつけ汁として仕上がってます。



つけ汁中には大きめに角切りされたチャーシューと細切りメンマ
気付きませんでしたが刻んだ玉ねぎも沈んでるようですね。
チャーシューは肩ロース使用で、適度の歯応えと濃いめの味付けで存在感を主張するもの。
つけ汁より味の濃いチャーシューは常識的に疑問ですが、この上品な醤油味は嫌味に感じさせないのが不思議です。
細切りメンマの食感は、先ほどビールのツマミとしても存分に楽しみ済み。
雨の日サービス?な味玉は、トロリ流れる黄身の濃密さが印象的でした。



実食
ややザラついた麺肌に背油が吸着し、その背油が醤油ダレを運んでくるイメージでしょうか。
シャープな醤油と上品な背油の円やかまったり感、どちらも譲らぬベストバランスを感じることが出来ます。
その間隙を縫うように湧き立つ小麦の風味
かなり秀逸なつけ汁ですが、やはり麺あってのつけ麺と思い知らされますね。
麺量を減らして貰ったのを後悔。



スープ割りには「玉ねぎを入れてもよろろしいですか?」・・・勿論お願いしまーす。
あっさり魚介出汁で昆布と節系が一際フレッシュに蘇ったスープ。



これがじんわり優しく、いつまでも飲んでいたいタイプなんですよ。
常連の諸兄が仰るには、これが当店のデフォ醤油らぁ麺と似通ったものだとか。
卓上のリンゴ酢をほんの数滴、微妙に味変しながら爽快にフィニッシュ。
終盤にややピリ辛を感じましたが、案の定丼底には少量の七味が残ってました^^



■ 感想など
当店のらぁ麺にはやや醤油が立ったイメージがあり、今までやや消極的に構えていましたが、考えを改める必要があるようです。
背油に支えられたとは言えつけ汁としての完成度は高く、スープ割りまで好みのタイプでしたから。
それ以上に麺の素晴らしさに気付いてしまって、問答無用で嵌まりそう。

残り2種のつけ麺も勿論ですが、7月末からは冷やし限定も始まるようです。
次の訪問が楽しみ。

ご馳走さまでした~