麺処 きなり
【注文】 豚肩ロース汐そば
【価格】 950円(豚肩ロース200円含む)
[訪問日時] 2015.10.19(月) 夜
[店内状況] 先客2名、後客2名
[注文方法] 券売機にて
[味] 魚介/清湯/塩
[麺] 中細麺(150g位)
[具] チャーシュー、薄切り筍、チンゲン菜、カイワレ、刻み葱
オープン以来BMしてたお店にやっと訪問できました。
駒込駅からかなり遠いイメージを勝手に持ってましたが、東口から行くと近いんですね。
途中の商店街では、2年前にお邪魔した「泰然」が既に無くなってて。。。
そんな商店街を抜けて、夜は閑静になりつつある辺りに新店はありました。
お店は間口が狭くて奥に長く、その一番奥に券売機が見えます。
醤油の汁そばとつけそば、そして「汐」と名付けられた塩そば。
この「汐」というネーミングに惹かれてBMさせていただきました。
諸兄のレポで評判の高いチャーシュー増しのボタンをプッシュ、出来上がりを待ちます。
■ スープ
黄色っぽいスープから鶏がフワッと香り、煮干がじんわりと主張します。
鶏ベースと思いきや実は動物系は鶏油のみらしく、挽き背脂を使うことでコクを出してるようですね。
表層はややオイリーに見えますが、くどさは全く感じません。
出汁は数種の煮干しを中心に昆布、鰹等を配した魚介オンリーで、煮干しは穏やかに寄せて来るタイプ。
岩塩を使った塩ダレがキリッと立ってる点、サフラン風味のサポートで味わいが複雑化している点が、他店の淡麗塩と異なる特徴づけ。
全体としてはかなり分厚い仕上がりで、上品さとワイルドさとを併せ持つような印象です。
美味しいスープだと思いますが、やや塩気が高いのが気になります。
■ 麺
三河屋製麺製の中細ストレート。
茹で加減はやや硬めのジャストで、ツルッとした口当たり、コシを感じた後はややモッチリ。
麺自体は悪くないですね。
ツルッと滑らかな麺肌に、ややスープの乗りが宜しくないかなと感じます。
いや、塩気高めのスープが程よく緩和されて絡んでくるという意味では、良いコンビと言うべきなのでしょうか。
個人的にはもうチョイ絡みを良くすれば、スープの塩気も若干落とせるのではと思うんですよね。
ちょっと複雑。
麺量は150gあるかないかといったところ。
■ 具
ラインナップは上記の通り。
肩ロースのレアチャーシュー。
レアな状態でも勿論美味しいですが、熱が入って色が変わった頃の肉々しい食感と、噛むほどに滲み出る肉汁が旨いのなんのって。
やや小ぶりですが5枚も載って、これは増しを選択して良かったです。
次回からも絶対外しません。
若筍のスライス。
思わず微笑んでしまうような見栄えで、サクコリの食感、ナチュラルに近い味わいも良いですね。
チンゲン菜も塩スープと相性抜群。
具はどれもレベルが高く、絵画的なビジュアルが気分を高めます。
丼の縁にペタリと貼り付けられた、お口直しのガリ…う~ん、これはちょっと分からない。
■ 感想など
銀座の某有名店のご出身という店主さん。
単に美味しいだけでなく、ひと捻りを加えることで世に出回る淡麗塩に紛れない、独自の味を追求されてるのが良く伝わります。
具材の配し方などは、出身店での和食の割烹着スタイルと重なるような印象。
味わいもビジュアルも、後々の記憶に刻まれるような一杯でした。
一部に気になる点もありましたが、好みの問題なんで。
他のメニューも食べてみたいですね。
ご馳走さまでした~