[白内障闘病記]1:病気のデパート。 | オレ様のイイ文

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すっかりトラ毛のネコになってしまったオレ様が、世間にもう一度噛み付いてみる。

今回からタイトルを「白内障闘病記」に変更してみる。
決して「脳動脈瘤」が完治した訳ではないが(というか死ぬまで完治しない)、
現状は、白内障>脳動脈瘤 なので、そちらはフィーチャーすることにした。

ちなみに今までの流れを掻い摘んで紹介すると、
2017年2月:運転免許更新時に異常を自覚。
2017年3月:定期検診時に脳外科の主治医に報告。
2017年4月:眼科にて検診。
2017年5月:眼科医、原因不明と悩む。
2017年6月:眼科医、原因不明と悩み続ける。
2017年7月:別の眼科医にてセカンドオピニオン。白内障の診断。
2017年8月:紹介クリニックにて検診。←今ココ。

大病院にありがちな「紹介状1通書くだけで2週間と数千円」を享受しつつ、
都心1等地にある高級クリニックで検診を受けることになった。
10年近く前にはなるがレーシック手術を受けている関係で、
実績のない大病院ではなく経験値のある医療機関の方が良いだろう、という判断。
多少面倒なのは、過去施術を受けた眼科が今は既になく当時のデータがないことだった。

しかしそこは建物も院内もスタッフさえもセレブの薫り漂う高級専門医療機関、
検査に検査を繰り返すこと6時間。
大病院が数ヶ月かけて辿り着いた結論にあっさり辿り着いた。

診断はやはり白内障。しかも問題の右目だけでなく無事かと思われていた左目にも
症状が既に現れているようで、数年後には同じ状態になる可能性がある。
40代での症例は1%程度だが、現在の右目の状態は70代!の白内障に近いとのこと。

白内障の手術は簡単ではあるが、薬物治療などはなく水晶体の代わりに
レンズを入れるしか方法がない。しかしこのレンズというのが問題で、3種類しかない。
モビルスーツ風に言うと、接近戦型、兼中距離支援型、兼遠距離支援型。
ガンダムはどこでも戦えるけど、ガンキャノンやガンタンクの用途は限られるという、
分かる人には分かるような分からない話であったりする。

30cm程度の近距離だけに焦点が合うものはお安いけど、遠くは見えないよ。
30cm程度の近距離と3m以上の遠距離に焦点が合うものは、少し高いよ。
30cm程度の近距離と70cmmくらいの中距離と3m以上の遠距離に焦点が合うものは
一番便利だけど、でもお高いんでしょう? という貧乏人を見下ろしたカースト制度。

ここでよく分からないのは、価格は文字通り目をつぶるとして、
例えば、30〜70cmの間の距離はどう見えるのか。70cm〜3mの間は?ということだ。
「ピントが合わない」というスマホのような表現が、これまた文字通りピントこない。

この状態では仕事にも生活にも支障があるのでこのままという訳には行かないが、
脳に続いて目の中にも不誠実な人工物を入れるという判断も簡単には行かない訳で、
とりあえずは納得できるまでは保留することにした。

クライアントの妙齢女性曰く「病気のデパート」。
ポンコツここに極まる。生きていくのが結構辛い人生は続く。