自粛要請?意味がわからない。リーダーはもっと明確な表現を使い、本気を示せ | 本質の目 / 東京-関西間格安移動・高速バスの旅

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世の中で誤解されていることを明快に説明します。また、高速バスを中心に、なるべく費用をかけずに長距離移動する体験談を書きます。

けして、小池都知事個人の批判をするつもりはない。

また、発言の内容自体にクレームを申し上げる意図もまったくない。

しかし。

 

知事の2020年3月30日の会見で、以下のような趣旨の発言があったと報道されている。

 

>感染経路が不明な症例のうち、夜間から早朝にかけて営業しているバー、ナイトクラブ、酒場など接客を伴う飲食業の場で感染したと疑われる事例が多発している。

>都民にはこうした場への出入りを控えていただくようお願いしたい。

 

はっきり言って、中途半端で意味がわからない。

「バー、ナイトクラブ、酒場など」(以下、酒場などとします)行くのはよろしくないということは、賛同できる。

ただ、なぜ、こんなはっきりしない表現をするのか大いに疑問だ。

また、なぜか客に行くなと言っておこいながら、営業する側には何も言及しないのか。そこも大いに疑問だ。

 

客に自粛を求めれば、客がいなくなった酒場は、営業が続かないから自主的に店を閉めるしかない。

自主的に店を閉めるのは自分の責任じゃない。そうとでもしたいのだろうか。

 

でも、これでは、店にとっては真綿で首をしめるようなものだ。蛇の生殺し状態だ。

しかも、店がやっている以上、行く人は行くだろう。コロナ対策としては、まったくの中途半端だ。

どっちつかずの状態で、コロナは微増を続け、自粛期間がいたずらに長引くだけだろう。

やるなら徹底的にやるべきだ。そしてできることなら短期間で効果を求める。

なぜそうしないのか?

 

「酒場等の営業は即刻中止するようお願いしたい。」

「都民は、一切いかないようにお願いしたい。」

そう明確に言えばいいだけだろう。

 

それだけではない。

仕事は可能な限りすべて在宅勤務。

買い物は、生活に必要な物資を求める場合のみ。可能な限り宅配利用。買占め不可。

外出は緊急の場合を除き一切禁止。

期間はゴールデンウイーク明けまで。

さらには、例外的に外出可能なケースのガイドラインを示す。

たとえば、葬式はOK、結婚式は延期。在宅でどうしてもできない仕事は通勤OK。通院はOK、のように。

このくらい明確にすればよい。

 

どう考えてもおかしいのは、学校を3月から休校にしているのに、それ以外の制約を課してこなかったことだ。

子供たちにとって、休校がどれくらいの損失であるか、子供たちの立場で考えたことはないのだろうか?

3月1か月休校にしたうえ、4月もまた休校にするつもりなのか?

子供たちに大きな負担を課しておいて、大人は中途半端な対策しかとらず、その間、コロナは微増を続ける。

これでは、子供たちの苦労が報われないではないか。


はっきり言って、今回の都知事の会見は「責任逃れの中途半端」としか言いようがない。

これが、3月の半ばならしかたない。しかし、もう4月。休校して1か月。

オリンピックの延期も決まった。

 

いつまでもだらだらと中途半端な自粛を続けるのはだれにとっても好ましくない。

効果があろうとなかろうと、やる以上は徹底する。徹底してやってそれでだめなら延長する。

そして責任の所在は明確にする。そうすることで本気を示す。

それがリーダーの務めだ。

 

リーダーは、自ら、「本気を示す」べきだ。でなければ、誰もついてこない。