管理組合に同行

 まだ、雨が残っている肌寒い土曜日に顧問先で足場解体前検査があり、修繕委員とともに参加しました。事前に保険をかけていても、ヘルメットをかぶって命綱もつけますから、服装も背広というわけにもいきません。管理組合の参加者は、ほとんどが初めての経験だったはずですが、意外に緊張していない様子でした。今回は、マンションの形状が複雑なので、迂回する場所が多く、狭くて段差があるために、ヘルメットに度々上の鉄棒があたりコツコツと音をたてましたから、ヘルメット着用でなかったら、きぅと頭がコブだらけになったでしょう。

 

 屋上は、連日の雨のためにまだ防水工事が完成していなかったので、防水の工程がよくわかりました。また、水溜りができないようにと凹凸をできるだけ少なくする作業も確認しました。管理組合からの質問にも現場責任者がゆっくりとわかり易く説明をしてくれたので、約2時間という時間がかかりましたが、特に指摘箇所などありませんでした。ただし、足場を歩いていると、どうしてもバルコニーから部屋の中が見えてしまいますし、居住者と目線があってしまします。そんなときに、慌ててカーテンを閉められるのには閉口しました。まるで、不審者扱いで汚らわしいと言わんばかりの素振りだったからです。ゆっくりと歩きながら、タイルの汚れやシーリングの塗り忘れなどをチェックしているだけでもそんな態度をされるのですから、一日中そこにとどまって作業する人の心中が察せられます。

 

 4ヶ月という工期で始まった工事が、雨のために延びて、6月末が7月中旬までかかりそうとの説明を受けました。当然、費用負担は、業者ですが、居住者にとっても、例えば、洗濯物を干せない日が延びるわけですから、ご不便をかけることになります。遅れを挽回するために土日も作業をしている業者も大変ですが、晴れると作業があり、雨が降ると作業がないのでは、洗濯物を干す日がまったくないのです。そこで、居住者に対して工期が延びる説明とお詫びを書面にして配布してもらうことにしました。その後すぐに、文面案がメールされてきましたが、お詫びが主で、工事の終了予定などが大切なところが抜けていたため、ほとんど書直しをするしかありませんでした。