三山ひろし特別公演

『阪田三吉物語』
 
『三山ひろしオンステージ First Dream』
 
全25公演
 
無事に終演致しました!!!!
 






 
 
ご来場下さった全ての皆様
 
心から
 
ありがとうございました!!
 
 
 
新春一発目の舞台。
 
皆さまと共にできたことを
 
とても嬉しく思います!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
思い返せば、
 
出演のお話を頂いた日よりずっっっと楽しみで楽しみで仕方なかった明治座の舞台。
 
 
僕自身まだまだ未熟も未熟!ではありますが、ここまで僕を支えて下さった皆様、押し上げて下さった皆様、そして僕を座組に入れて下さった明治座様、本当に感謝の気持ちでいっぱいでした!!
 
 
本当にあたたかい空気が座組の中に漂っていて、三山さんのお人柄もあってかと思いますが、キャスト・スタッフの皆さんが優しくて、毎日毎日が感謝と勉強の連続でした。
 
 





 
 
そしていつも僕を応援して下さっている方々も。
 
この明治座の舞台に駆けつけ下さり、それがとても嬉しく、心強くもあり
 
「俺明治座の花道歩いてるど〜〜〜〜〜!!!」
 
と堂々と最後まで駆けぬける事ができました。
 
あ、堂々と言うと偉そうですね!笑
 
ですが、板の上では堂々と演じさせて頂きました。
 
心から感謝の気持ちを送らせて下さい。
 
 
 
 
 
 








 
 
本編を少しだけ振り返ると、
 
ショーパートでは三山さんの歌声に魅了され、ビタミンボイスとはこれまさに!と思うくらい毎日元気を頂きました!
 
歌にダンスにトークにけん玉にフライングにとその圧倒的なパフォーマンスに感動しました。
 
ゲストの美咲凛音さんの歌声もめっちゃ美しくて、キャッツの『メモリー』や三山さんとのデュエット『木綿のハンカチーフ』が毎回楽しみで大好きでした。
 
僕も昭和歌謡ミュージカルに出演させて頂きましたよ!
 
煮え切らない大学生・としひこ役です。
 
宝塚ご出身の舞城のどかさん、光海舞人さんと演じさせて頂きました!!
 
 
みほちゃんみほちゃんみほちゃ〜〜〜ん!!
 
 
毎公演、お二人には責められ助けられ攻められて、どうしたら良いか分からないんだよ〜〜〜〜!!!のとしひーーーこでした 笑
 
 
 
6人のキャストとバンドメンバーの皆さんでこの初夢祭を盛り上げました♬
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして、芝居パート。
 
 
 
名人王将位・阪田三吉の生涯を描いた
 
『阪田三吉物語』
 
 
 
これまで何度も映画やTVや舞台で語り継がれるくらい数奇な人生を送った阪田三吉のお話。
 
 
 
僕は恥ずかしながら、今作で初めて知ることになったのですが、
 
これまた恥ずかしいくらい大好きすぎる作品になってしまいました。
 
 
 
 
 
 
 
 
その作品の中で僕は
 
明治、大正、昭和の激動期を生きた棋士
 
『関根金次郎』役を演じました。
 
 
阪田三吉とは永遠のライバルとも言われる関根金次郎。
 
 
当時日本に一人しか存在しない、名人位。
 
後年、関根は「十三世名人」に選ばれ将棋界のトップに立ちます。
 
その後、将棋界に革新をもたらした近代将棋の父と呼ばれるお方です。
 
 

 

 

 
 
 
 
 

元日に、関根さんの生まれ故郷・宝珠花(現千葉県野田市)を訪れた際、関根さんのお墓に

 

 

「少しだけ魂をお借りします。精一杯演じてきますので」

 

 

と言ってまいりました。

 

 

 

全公演無事に終われた今、改めて関根さんからお力をお借りしていたのかなと思いました。

 

 

 

 

 









そしてあの日、その土地の空気を吸い、江戸川を眺め、青く広い大空を見て、こう思いました。

 

 

 

『関根金次郎さんのような人間になりたい。

 

真っ直ぐに、ブレず、信念を貫く、強さを持った人間に。』

 

 

 

 

劇中に故郷を語る台詞がいくつかあったんです。

 

 

 

 

『私の郷里、下総宝珠花では毎年大凧揚げ祭りがあります。

 

風に乗って大空を雄大に舞う大凧のようになりたい。

 

私はずっとそう思ってきました。』

 

 

 

 

僕はその地で空に向かって、この台詞を呟いた時に

 

胸打たれるものがありました。

 

 

 

 

 

自分の小ささとかも感じたんでしょうね。

 

 

 

「何事にも動じず、悠々と生きる、大きな男になりたい」

 

 

それが

 

 

「大空を雄大に舞う大凧のようになりたい」と語る、劇中の心とリンクした気がしました。

 

 
 
 
 
 
 
 
24歳から70歳まで。
 
舞台上に出るたびに少しずつ歳を重ねていく。
 
 
 
これもまたなかなか得難い経験をさせて頂いたように思います。
 
 
何から何まで
 
 
感謝の気持ちが尽きませんね。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そろそろまとめます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
打ち上げの席で三山さんがこんな事を言って下さいました。
 
 
「関根さんの最後の台詞(東白斎先生と阪田を引き合わせるきっかけになった台詞)を聞いてる時、もうね、涙がポタポタ溢れてくるんですよ」
 
 
これは、嬉しかったなぁ。
 
 
僕には荷が重すぎるくらいの関根という大役でしたが、そのお言葉で少し救われました。
 
 
逆に、僕はその直前の三吉の関根に対する一人語りで、いつも心が震えていました。
 
 
僕の、一番の大好きなシーンでした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あんたと指す将棋が
 
一番怖あて
 
一番苦しゅうて
 
一番楽しかった・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
二人が
 
舞台上で交わす台詞はほとんどありません。
 
実際でもそうだったのかもしれません。
 
 
 
ですが、
 
一生分の魂を盤面でぶつけ合ったんだろうなと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
生涯戦績
 
阪田15勝、関根14勝、1指分
 
まさに永遠のライバル。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
阪田三吉と関根金次郎。
 
 
 
 
 
 
 
二人はきっといまもどこかで
 
 
 
 
 
 
 
 
楽しく
 
 
 
 
 
 
 
 
将棋を指しているのではないでしょうか。