舞台『BACK COAT -裏裁判- 』
 

全公演終演いたしました!!!
 
 
 
 
ご来場下さった皆様、
 
そして、共伴者となって下さり
 
(''共伴者''は単語として存在しないかもしれませんが、''共犯者''に掛けて、この舞台を観て共にあの濃密な時間を過してくれたという意味を込めて ''伴'' を使ってみました)
 
心から
 
ありがとうございました!!
 
 
 
 
 
 
 
千秋楽後のブログってね、毎回ちょっと特別。
 
皆さんの目に触れる時は「千秋楽後」なんだけど
 
実は千秋楽が終わる前にもう7割くらいは書いちゃってる事が多いんです。
 
 
 
劇場に向かう時の電車、公演後に想いに更けながら、皆さんからのお手紙を読みながら、が多いかな。
 
 
 
今はね、お手紙を読んでる最中に書いてるんです。
 
書きたくなるんですよ。
 
日々公演をしながら「よしっ!」って思ったり「くそ〜!」って思ったり、
 
自分の想いがある上で、皆さんの想いや感想を手紙で見たりする瞬間って。
 
 
 
だから、お手紙を読んでグッと来てしまったので、急に書き始めたやーつです。
 
 
 
 
 
 
 
BACK COAT(裏裁判)
 
ざっくり言うと、陪審員のようなお話です。
 
 
一つの事件を巡り、罪の有無を決める。
 
それぞれの過去やトラウマ、背負っているものや罪がどんどん露わに剥き出しにされていくというものですが、
 
これ以上内容に触れ始めると論文級に長くなるので省きますね!

 
 
 
 
 
 
 
 
今回僕は
 
 
弁護士 中野翔太
 
役を演じました。
 
 
 
 
弁護士。
 
目指した事はないですが、僕の憧れの職業でした。
 
そういう役を演じる時って自分の中で理想が高いんです。 
 
あと、専門職の役とか。
 
一ヶ月程度の稽古期間でそんなエキスパートな人間になれるわけはないんですが、でもそれでも何となくそれ風に演じるのが嫌で。なるべく説得力のある役作りをしたいと思っています。
 
弁護士という役でしたが、父親の存在に常に左右され続けた人生で、不倫に逃げ、私利で裁判を利用してしまった愚かな人で、結局は弁護士である前に一人の人間をつくる必要がありました。
 
実際に弁護士の方にお会いしてお話しをする機会があったり、映画などからもヒントを得て役作りをしたり、作・演出の鄭さんや共演者のみんなと沢山話して過ごした時間がすごく楽しかったです。
 
 
 
 
 
「俺が描きたいものをやる。音も照明もセットもほぼ無しで、役者の芝居だけで作る。息づかいや空気で伝わるモノを」
 
という鄭さんの言葉を聞いて、どうしても出演したいと願ったこの作品。
 
 
 
とても難しい作品を与えて頂いたなと
 
素直に、ありがとうございますという気持ちでいっぱいです。
 
まず、役者として、今後どう役に対してアプローチしていくのか、今一度固定観念を取っ払っていかにゃならんのかもなと考えるキッカケになりました。
 
oh これ結構大変!
 
 
経験豊かな先輩方、また才能溢れる若手達のはざまで芝居をさせて頂いて
 
面白い芝居、面白い役者って何だろう?なんて考えていました。
 
それはまた今後の宿題ですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
重いけど綺麗事だけじゃなくて人間味があるもの。
 
派手な演出があるわけではない。
 
生の空間に人が生き、人と空気がそこにある。
 
僕は元来こういうテイストの芝居が好きなんです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ですが最近は、幸せな気持ちになれるものも好きなんです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
扉を開けると、光が差し込む。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
僕はこの舞台で、そんな光景が大好きでした。