昨年は本当に本当に皆さんありがとうございました。
劇団の15周年「竜馬と龍馬」が成功できたのはどう考えても「人との出会い」という財産のおかげです。
そこには、芝居のおかげで、出会えた仲間はもちろん、ラジオ番組を通して出会えた仲間やリスナーの皆様、昔やっていたテレビ番組のスタッフやその時お世話になった方々、零細企業の社長という立場で出会った方々、鼻の下を伸ばしていたお酒の席で出会ったお姉さん、近所の人、…という風に考えていくと僕は本当に出会ってしまった全ての人を巻込んで芝居を創ってる事に気付くわけです。

ちなみに今年も家族と脇田温泉にいるのですがこの家族みんな寝るのが早く、父親と弟のいびきをBGMにこの日記を書いていますが、この家族が僕が原点ですから、そう考えると一番に感謝をしなければいけないかもしれません。

と殊勝な事を書きながら今、いびきのうるさい弟に蹴りを入れたところです。横で鼻血を出しながらまだいびきと涎を垂らして寝ています。

しかし人間はやっぱり身近な人に胡座をかくというか、近ければ近いほど何だか大切に出来てないところもあり、その論理を突き詰めると僕は一番気のおける仲間を、イヤつきつめると一番近いところにいる自分自身を大切にしてないのかもしれません。

ボロボロになった自分と何度か出会いました。そしてボロボロになった仲間の姿も何度かみてきました。
「こんな時もあるさ、笑っていたら明日はきっと大丈夫さ」という言葉をかけたりかけられたりしてきました。

その言葉は勇気になるけど、沢山の人を巻込んで芝居や番組を創っている僕は笑いながら具体的なアクションを起こさないと明日がない事を知っています。

同じ場所から見える景色に飽きて、新しい場所を探して動きまわるより、同じ場所だから感じれる風の向や強さ、景色の違いを敏感に感じる事が自分の命題だと思ってきました。

その考えは変わらなかったけど、同じ場所での自分の立ち方を変えないと集団やチームが駄目になると思い立ったり座ったり背伸びをしたりかがんだりしてきました。

でも今年から僕は同じ姿勢で立ち続けようと思っています。

「アラ?」っと思ったあなたごめんなさい。またあなたに迷惑をかけるかもしれません。

「今さら?」と思ったあなたごめんなさい10年前と10後の僕が今の僕を許さないのです。

「そうだ!仲谷ガンバレ」と思ったあなた、ありがとう!あなたの気持ちに堪えます。

そして「…ふふっ」と笑ったあなた、あなたが僕を育てます。


明日から仕事始め。
今年もよろしくお願いします。


一心不乱 仲谷一志