今日も九時に事務所〓
今日から文化庁のお仕事のワークショップが始まるため演出の市岡、パントマイムのTENSHOさん、役者の原岡が出発するのを見送る。チャチャと雑用をすまし早めに事務所をでてスタジオへ生放送のあと、録音をすませ、事務所で幾つかの書類をつくり周りの目を気にしながら10分仮眠。
その後、あわてて書類をつくり某プロダクション打ち合わせ。
そのまま『赤おに』稽古場。
そして、薬院の『不良の鎧』というショップにむかう。
実は僕が芝居をはじめて間もない二十歳ぐらいの頃最初についてくれた僕のファンは小学生の男の子でした。お母さんと一緒にいつも来ていた彼は僕が舞台に出てくるだけで大喜びし、当時、世間の誰も欲しがらなかった僕のサインを欲しがり、けっして子供むきでない作品でも必ず見に来てくれました。彼の存在は当時の僕の勇気だったと思います。時がすぎつい先日四十を過ぎた僕は、ベロンベロンに酔っ払って仲間と騒ぎながら道を歩いていました。すると向こうから三十代の男性が僕の前にやってきて「仲谷一志さんですね」と尋ねてきました。僕はそれには応えず「シンリュウ君ですね」といいました。そうです、二十数年という歳月は小学生を三十代の大人にしていました。再会に感動した我々はそのまま一緒に酒を飲みました。そして今はライダー達が好むジャンバーや小物、自分でデザインしたアクセサリーなどを取り扱うお店『不良の鎧』のオーナーでした。
また、前に進む勇気をもらいました。