関東甲信・横浜も今日(20日)は雨で肌寒い、九州などは大雨の降っている所もあるらしい。9月になって爽やかに晴れた日は、数えてみると数日しかない。10日から横浜にいて、16日から19日まで北海道・大雪で一足早い紅葉を愛でて来た。地震の後の停電などで現地も心配、予約の窓口JTBからはキャンセルも可能ですよ、と連絡も入ったけれど、来年に行ける保証はないと予定通りに決行、カミさんら念願の大雪山・黒岳の頂に立って来た。

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あまりょうの滝展望台から望む黒岳の東斜面。リフトを下りて15分の散策で黒岳を見上げる絶好の展望台に到達できた。黒岳に上った翌日、紅葉が盛りの7合目までまた登ってきたのだったが、途中で霰(あられ)が降ってきてカッパを出す羽目に。この日は、降ったり止んだりと終日天気が変わった。山頂近くでは霰や雹がたくさん降られたかも。夜の天気予報で寒気が入っていたとのこと、前日までの予報では快晴、安定した秋空と言われていた。

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まねき岩と呼ばれているこの岩は遠目でも良く分かる。9合目あたりまで登ると、迫力ある奇岩が頂上の近いことを教えてくれる。赤はナナカマド、黄はウコンウツギの葉の紅葉。この周辺はウコンウツギ群生地。

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9合目をすぎて、後期高齢者のカミサンらも、紅葉を眺めながら最後の頑張り。

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ナナカマドの紅葉は今がピーク。

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9合目から下を覗く。紅葉前線は黒岳の中腹から層雲峡に向かって、ゆっくりと下がっていく。
葉を落としたダケカンバ、人工では作れない幹・梢の姿は遠くでも見飽きない。

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黒岳山頂から大雪の山々を望む。50年以上前の7月上旬、北海道均一周遊券を手にカニ族と呼ばれた重いキスリングを背負って、層雲峡からこの地に登ってきたのを思い出す。ロープウエイなどは無い時代、旭岳の麓にある勇駒別まで雪山を眺めて歩きつづけ、バスに乗って旭川へ出た。真っ直ぐな道路、砂利道だったことだけは鮮明に覚えている。

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強風が吹き抜けるガレ場に張り付く草モミジ。

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黒岳山頂から東大雪の山並みを望む。昔も今も、大雪の山並みは北アルプスや南八ツと比べるとゆったり、どつしりした懐の深さを感じさせる。

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やっと山頂に。1時間30分のコースタイムを2時間かけて、写真を撮りながらゆっくり登ってきた。近くの黒岳石室、昔は何もない避難小屋が、今は宿泊もでき周辺での幕営場も整備されている。半世紀経てば、風景は変わらずとも登ってくる人の様子など変わって当然かも。

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エゾシマリス、人を恐れずに登山道を行ったり来たり。

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エゾシマリスにつかれた足も癒される。多くの登山者が足を止め、しばし撮影タイムとなる。

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エゾシマリス、草の実などを食べているのか、もぐもぐタイム。登山道の往きかえりにいろんな場所で、何度も顔出しをしてくれた。

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リフトに乗って7合目(1520㍍)へ、正面に目指す黒岳が見えて来た。

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黒岳ロープウェイの山頂駅傍の高松台(1300㍍)から望む黒岳。山腹にリフトの山頂駅が見える。

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チングルマの紅葉、白いのは綿毛の名残り。

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ダイセツトリカブト、八ヶ岳山麓のものと比べると花の色は濃い。

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イワギキョウ。黒岳山頂は風が強い、風を避けて湯を沸かすため、ハイマツの陰に入ると先客はこの花が咲いていた。

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エゾリンドウも残っていた。

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シシウド。寒さに耐えての色変わりだが、白い花は頑張っていた。

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ハイオトギリとヤマハハコ。このオトギリソウは葉が大きい、登山道の各所に赤い群落を作っている。