きょうから10月、秋本番の初日は大荒れな天気になりそう。朝は薄日も出ていた山麓も、昼過ぎには雨雲に覆われ16時ごろには濃霧、雨も降り出し嵐の前の静けさのよう。大泉町の最低気温はアメダスによると9.4℃、昨日より4℃ほど高いが、最高気温は午前9時に15.4℃で、それ以降は下がってきた。明日にかけて低気圧が急速に発達し、県内には雷雨注意報もだされている。爆弾低気圧の直撃は、できるなら避けたいもの。

標高が1000㍍近い八ヶ岳山麓にも実りの秋、マリンブルーの空も戻ってきた。大泉町支所上の田圃、そろそろ刈り入れ時、頭を垂れた黄金の稲穂ははじけそう、食味Aランクの自慢のお米だ。

コスモスも田圃の畔で、秋の到来を喜んでいるように咲き競っている。背後の山は八ヶ岳の左から編笠山、三ツ頭、右端には主峰の赤岳が聳える。

庭のホウオウシャジン(イワシャジンの変異した鳳凰山固有の種)が咲いている。花の数が今年は少ない、寒冷紗を架けるのが遅かったので、暑さに痛めつけられたからかも。

8月後半から9月に雨が多かったので、キノコの当たり年になった。「匂い松茸、味シメジ」といわれるホンシメジが今年もたくさん採れた。「山住に この幸 栗飯 キノコ汁」・・・実りの秋は「仙人万歳!」の心境。

昨日、夕方の散歩中にクリタケの立派な株を見つけた。慌てて小屋に戻りデジカメと袋を持参した。フラッシュで撮るのは嫌なのだが、光量が足りないので止むを得ない。翌日まで待てば、他所の方に採られてしまう恐れも。名前の通り栗そっくりの色は見事、今日も食べないで籠に入れ飾ってある。

クロカワ、このキノコが採れるようになるとマツタケも終わりと聞く。マツタケが生える山に出るというこのキノコだが、マツタケに出会ったことはない。しかし、このキノコは昔から山では食され、少しの苦みが酒に合うと珍重されてきた。山から帰ると火を熾して、このキノコを網焼きして酒を飲む。このキノコが採れれば他はどうでもいい、子供は食べさせてもらえなかった大人のキノコ。