梅雨時とはいえ、上空の強い寒気の影響で大気も不安定、竜巻や雷雨が毎日のように列島各地を襲い雨降りも続く。たまには晴れる日もあると期待して、10日ぶりに山に戻ってきた。今日(21日)の大泉町の最低気温、アメダスによると15.4℃、最高も20℃に届きそうもなく肌寒く、5月下旬並みの陽気。昨日の午前中は久しぶりに晴れ間が覗き、庭の草花たちもたっぷりの雨で生きいき、しかし伸び放題もまた始末が悪い。天気が急変する予報もあり、遠出も叶わない。咲き出した庭の花たちを、買ってきたばかりのクローズアップレンズ(ケンコー)をデジイチに装着、接写をしてみた。

オニシモツケ、泡のように細かい花。シモツケソウより葉や草丈は大きいので、オニの名前が付けられたようだが、アップで見ると可愛い花だ。クローズアップレンズは、フィルターと同じで簡単に装着でき、しかも安い。接写がそこそこ撮れるのは、ありがたいレンズだ。

タマガワホトトギス。秋に咲く紫色のホトトギスと比べると、花が黄色で夏咲きも珍しい。1月後半から2月初めに氷点下10℃近い冷え込みが続いたからか、白花のホトトギスやヤマユリも9割は消えた。雪が春まで残っていれは、その下は凍結することはない。ここ八ヶ岳南麓では雪はすぐ解け、しかも今年の寒さが半端でなかったので、耐寒性の弱い花や木々は淘汰されてしまった。

ウツボグサ、こちらは山育ちだから寒さには強い。この花は高山になるほどに、青色が濃くなる。

ハクサンフウロ、タチフウロやアサマフウロと比べると葉や茎は弱々しいが、高山でも生育する強さがある。花は爽やかな色合い、株は特段大きくならないが、毎年よい花を見せてくれる。

ウスユキソウ(薄雪草)、綿毛をかぶった白い苞葉が目立つようになってきた。ウスユキソウの仲間では一番低地に生えるので、わが庭も生育に適している場所となって、子孫を増やしている。

イブキジャコウソウ(伊吹麝香草・シソ科の小低木)、日本原産のタイムの仲間。八ヶ岳の稜線でも生育しており、繁殖力は旺盛で寒さにも強い。

クモキリソウ(雲切草・ラン科の多年草)、蜘蛛という字が良いのかは不明だが、淡い緑色の花は珍しい。庭では消えてしまったと思っていたら、離れた場所でどっこい生きていた。今は鉢に上げて、定住場所を探しているところ。

コキンレイカ(小金鈴花)、ハクサンオミナエシの別名も。葉は大きいが、小さな黄色の花はオミナエシに似ている。岩場などの登山道で、目立つ色合いで咲いている。

柵の外にはみ出し、道路との狭い法面に生えていたギボウシは見るも無残な姿。人も食べるのだから、鹿にとってはご馳走なのかも。幅が50㌢にも満たないグリーンベルト、そこにはオダマキも花を付けているのだが、伸びすぎたオダマキなどは見向きもしないで、ギボウシだけが今回は狙われた。

シオデを採った。小屋に着く前に立寄ったスーパーで、アスパラやブロッコリーを買い損ねたので、散歩がてらに小屋周辺でゲット。週明けには天気も回復する予報、食材の買い出しにも出られるだろう。