今朝は今季一番の寒さ、アメダスによると大泉町の最低気温は氷点下2.9℃。立冬を過ぎて冬の足音が近づいてきた。近くのスタンドでタイヤを冬用に履き換えた。「少し早いかな!」という私に、店の親父さんは「もう雪が舞ってたよ」と。タイヤ交換の間に、三分一湧水公園の中を散策しクルミを拾う。この時季になるとクルミの皮は干乾び、靴の裏で転がすと手を汚さずに中身が飛び出す。毎年クルミを拾うが、上手く割れないので溜まるばかり、非常食になるかな。

「からまつの林を過ぎて からまつをしみじみと見き。からまつはさびしかりけり。たびゆくはさびしかりけり。(北原白秋・落葉松(からまつ)」
風も無いのにカラマツの葉が雪のように舞っていた。足元にはカラマツの葉が、ふかふかの絨毯を敷き込んだように続いている。ここは道路ではなく防火林帯、小淵沢から乗馬の人たちが登って来るダートな道だが、カラマツの落ち葉がマルチングしてくれ歩き易い。

編笠山への登山口・観音平の手前にある大平造林地、ここには春になるとワラビ採りに訪れる。今日(19日)はカラマツ林の写真を撮りにやって来た。

「からまつの林を出でて、からまつの林に入りぬ。からまつの林に入りて、また細く道はつづけり。」
カラマツ林の奥には南アルプス、左に北岳、右には甲斐駒ヶ岳が聳える。

「からまつの林の奥も わが通る道はありけり。霧雨のかかる道なり。山風のかよふ道なり。」
山梨県営八ヶ岳牧場の中から編笠山(左)&三ッ頭を撮る、普段は閉っているゲートも牛がいなくなり空いていたので入れて頂いた。中央には権現岳の頂きが覗く、先日は頂きに冠雪もあったが、八ヶ岳の南東斜面は日照たっぷりで消えてしまった。

富士山も望めたが、逆光で山の写りは悪い。富士を撮るなら、太陽が西に傾く3時過ぎがベスト。

カラマツ林の中に残っていたモミジ、日差しを受け輝いていた。

庭のゲラニウムは寒さに強い。他の草花たちは枯れ葉となってしまったが、霜が降りても頑張って良い色を保っていた。