昨日(17日)、八ヶ岳の山麓に戻って来た。5日の梅雨入り後、梅雨前線の姿はどこかに消えたような日が続く。梅雨明けのようなマリンブルーの空が現れた日があったかと思うと、急に土砂降りという不安定な陽気が続いている。今日は全国的に曇りや雨、八ヶ岳山麓も午後になって雲が厚くなり弱い雨が降り出した。梅雨本番のこの季節は訪れる人も少なく山は静かだが、梅雨に咲きだす花の顔見たさについ訪れてしまった。

コアジサイ(小紫陽花)が咲いている。林間にひっそりと控えめに咲くアジサイ、挿し穂から育てて5年、他の草花たちに負けない丈に育ち、良い花を付けだした。近づいて花を見ると、白い小さな花一つひとつが凛としている。

ベニバナヤマシャクヤク(紅花山芍薬)が今日咲いた。横浜に帰る際に赤い蕾を見せていたヤマシャクは、すでに花びらを落としていたが、この株が私の来るのを待っていたかのように花を見せてくれた。午後になり雨が降りだしたら、ドームのような花弁はしっかり閉じられて蕊を守っていた。

ニッコウキスゲが咲いた。庭にばら播きした種から運良く育ったもの、花が咲いてみないとユウスゲなのかキスゲなのか分からないのは御愛嬌。車山・霧ヶ峰などで咲きだすのは、7月に入ってから。

ハクサンフウロ、このフウロは花色もアサマフウロのような強い赤も無く、枝ぶりも細い。いつも他の草たちにすがって、やっと立っているのだが、優しい色合いの花には気品がある。

ヤマオダマキ。キバナノヤマオダマキばかりの中で、萼片が茶色なものがある。花の後ろの距が巻きこんでいればオオヤマオダマキなのだが、中間ぐらいなのでオオヤマを頭に付けることはできない。

ムシトリナデシコ、小屋周辺や下の集落・道端などに生えており生育の範囲は広い。花の下の色の変わった茎、指で触ると粘りが感じられる。

ゲラニウム、洋種のフウロソウ。植えてから10年以上、一番長生きしているフウロ。晩秋には葉の紅葉も良い。白い花はフタマタイチゲ、日照を求めての生存競争は厳しい。

おまけ
ギョウジャニンニクの花。ネギ、ヤマラッキョウも同じネギ属なので花も似ている。