今朝(2日)は弱い雨模様、白い靄が山麓を終日覆い視界が悪い、最高気温も大泉で4℃未満と肌寒い。また大雪との予報があった、屋根の雪も20㌢程に減ってきたので、折角解けたのに新たな積雪は「もう勘弁してほしい」と言う住民の気持ちが天に通じたようだ。真冬並みの寒気流入で、夕方からは山沿いで降雪の恐れも伝えられ、陸の孤島となった前回の経験から、余分に食糧などを前日に買い込んでいる。

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柴犬が鹿を捕獲した。深い雪が無ければ、犬に捕まることは考えられない。朝夕に犬を連れて散歩する定住している知人、夕方の散歩を早く切り上げ戻ってきた。聞くと、柴犬が疲れたから帰るのだと。朝の散歩でリードを放していたら、顔を真っ赤にして戻って来た。獣と闘って返り血を浴びたらしい、雪面が血で染まっている近くへこの柴犬が飼い主を案内したのだ。黒い毛が落ちていて、ハクビシンらしいと。気持ち悪いので近くには行かなかったらしい。場所を聞くと、私の小屋から50メートルも離れていないので、雪搔きシャベルを持って現場へ。探索をした結果、この鹿を発見した次第、体長120㌢体重は30~40㎏ほど。

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横浜に住む猟をする先輩に連絡すると、近ければ捌くのを手伝うのだが無理なのでと、解体の注意・要点などを教えてくれた。犬の飼い主に「鹿だったよ」と伝えると、手を横に振って肉ももちろん要らない、と断られてしまった。手伝って貰うあてが外れ、止むを得ずに全て一人でやることになった。小屋近くまで鹿を運び、その夕は雪に埋め次の日に解体。幸いにもネットで調べると、鹿解体の動画が沢山あって参考になった。内臓に傷を付けずに皮膚のみに切れ目を入れ、皮を剥ぐなど初めての体験はエネルギーを使う。

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内臓などはE型肝炎感染の可能性もあるので手を付けないこと、との友のアドバイスもあり、自然の命の一部の四肢と背ロースだけを頂くこことした。都会では少ないが、山の店ではジビエなどの名前で、狩猟で捕獲された鳥獣の肉が売られているも、まだ日本ではなじみが薄い。同じ日にテレビでグリーンランドで暮らす狩猟の民イヌイットの生活が報じられて、獲物を全て食べ利用する彼らと比べると、勿体ないことに私は大半を埋めてしまった。

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横浜の山の友は猟をする。2月になると毎年私の小屋に泊り、雪の野山を一緒に歩き回った。
寒い時季の外歩きは、獲れなくとも苦にならないから不思議。イノシシやシカ肉の土産を持参してくれるのだが、私と出猟すると獲物に出会えない。鳥獣保護区位置図を渡され、どこで鹿を見たイノシシに出会ったかを地図に落とし込んでおくようにと、そんなことは無理な注文、どこにでもいるのだから。おかげで禁猟区などはだいぶ分かって来た。写真の帽子やベストは、勢子として同行する私に目立った方が撃たれないで済むと渡されている衣装。