大雪から10日が経ったが、小屋の周りの雪は一面に残っている。連日晴れの天気が続いているのに、雪が消えないのは積雪の多さと気温の低さ。今朝の大泉町の最低気温は、-5.7℃と大分上がって来た。明日以降は全国的に気温が上昇してくるとの予報は嬉しい、屋根に残っている50~60㌢の雪が消えてくれないと、安心して軒下が歩けない。昨日、山の雪も落ち着いた頃なので、スノーシューを履いて飯盛(めしもり)山を歩いてきた。

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飯盛山山頂からの八ヶ岳の眺め、14時45分撮影したので山襞が良く出ている。この山は山野草も豊富なので、一年に何度かは訪れる山。雪が無ければ登山口の平沢峠まで車で入れ、1時間もかからずに山頂に立てる。この日は平沢峠までの除雪がされていないので、野辺山から入り山麓で車を降りた。飯盛山に来るのは11時頃に思い付いたいつもの衝動パターン、清里から平沢の集落を越えて登山口に入るのは無理、野辺山経由なので歩きだしは12時30分を過ぎてしまった。    写真右下の+をクリックすると大きな画面で見ることが出来ます。

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一週間以上たち登山者も入っているので、トーレスができ雪道は歩きやすくなった。とはいえ、トーレスの中でもスノーシューを履かない登山者が踏みぬいた穴がそこここに、残雪は深いとこではまだ1㍍を越えていた。雪は締ってきたので静かに歩を進めれば、スノーシューが50㌢も潜るようなことは無い。山頂直下の鞍部、風の通り道になってシュカブラ(雪紋)が作る自然の造形美、その背景には八ヶ岳の姿が調和する。

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下山時に振り返る飯盛山へとトーレスが続く尾根道、山頂は日当たりが良いので山肌が出だした。15時35分と遅い時間に撮ったことで、茅ヶ岳の左に富士山が浮かんで見えるようになった。

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金峰山(標高2599㍍)は深田久弥の百名山にも入っている奥秩父の名峰。私の住む北杜市には、この金峰山の隣の瑞牆山も.他に南アルプスの甲斐駒ヶ岳や鳳凰山、八ケ岳の主峰赤岳と百名山が五山も揃う山の国。金峰山の左下には岩ゴツゴツの瑞牆山が見えた。

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高原野菜の産地、野辺山高原は雪に覆われ冬眠中。野辺山宇宙電波観測所の巨大なパラボラアンテナが見える。遠くには浅間山が望めた。

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飯盛山山頂(標高1643㍍)。茅ヶ岳の左奥には微かにだが富士山。

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八ヶ岳を背景に、ザックの上に置いたカメラ・リモコンでの一枚。遅い時間なので、シャッターを押してくれる登山者はいないので自作自演。

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平沢峠の駐車場は、まだ1㍍程の積雪に覆われており、スノーシューやカンジキなしでは歩けない。

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「日本の分水嶺」の看板が平沢峠に設置されている。日本の・・・とは大げさだろうが、太平洋へは、釜無川となって甲府盆地を潤し笛吹川と合流、富士川となって静岡・太平洋にそそぐ。また日本海へは、近くの川上村に源流のある千曲川と合流し長野県内を流れ、新潟に入っては信濃川と名を変え日本海に至る367㌔は日本一の長さ。