八ヶ岳山麓も全県で朝から雷雨注意報が連日出される不安定な天候、九州・四国や中国地方では大雨が降り続いている。一昨日の埼玉などで発生した竜巻、そして今日の栃木には驚いた。大泉町の今日(4日)の最低気温はアメダスによると18.0℃、最高は22.3℃で午後には霧も出て、寒気が入っているのが伺える。この夏、長逗留していたカミサンらが帰るのを送りついで、25日から横浜にいたが猛暑の峠は越えたとはいえ暑い、一週間で八ヶ岳山麓に逃げて来た。

稲穂が色付き頭を垂れてきた。昨日(3日)、晴れ間が出たので山を下り、長坂IC近くまで買い物に出たおりに撮った。背後の八ヶ岳は相変わらず雲の中、鰯雲ではなく入道雲がモクモクと上がって巨大積乱雲?に遭遇したら大変、左の信州側は真っ暗だった。

赤ソバの花が見頃になってきた。昨年はお休みだったこの畑、今年は復活してくれ嬉しい。「赤そばの里」で有名な信州・伊那の箕輪町の「赤そば祭り」はこれから、この赤そばも箕輪町のと同じヒマラヤ原産の高嶺ルビーなのだろうか。

赤ソバの花が咲いていたのは、写真右の看板にも記されている三分一湧水館(写真中央の建物)そば、ここには農産物の直売所や蕎麦屋が併設されている。日量8500tもの湧水は三方向へ平等に分配され、水争いも収まったのだと。

赤ソバの咲いていた反対側には一般的なソバ畑、ここは富士見平などと呼ばれ富士山や南アルプスの山が良く望める、この日眺められたのは茅ヶ岳だけ。林の奥には富士山が聳えるのだが雲の中、霞んで見えるのは猛暑で名を全国にとどろかせた甲府盆地。

サルスベリ、漢字で書くと百日紅、確かに紅い。急いで小屋に戻って来たが、天候は回復、いつの間に入道雲はどこかに消え青空に赤が映える。鉢植えの20㌢にも満たない木が、今では屋根にも届くほど大きくなって、昨年から花を付けるようになった。山麓の農家の庭先には白やピンクと様々な色でサルスベリが咲いている。この木は植木屋さんが育てたものではないので、幹も枝ぶりも様になっていない。しかし秋遅くに強い剪定をしても、花芽に影響がないのが素人には嬉しい。

キキョウとアキアカネ。もう花は終わりかと思っていたこのキキョウ、花丈は1㍍を越える高さになっている。暑さが苦手なアキアカネ(赤トンボ)は、気温が下がり体が鮮やかな赤に変わる頃には相手を求め群れて里へ旅立つ。

タムラソウ、アザミの花に似るがこちらは棘がない、庭にあるので花色は薄い。元は山採りしたものだが、その子孫が今では勝手に育っており、これら自然に生えたものには生命力がある。

フジアザミ、日本産アザミの中では一番大きな花を付ける。我が家の庭は狭いので昨年秋、お隣の庭へ引っ越した。めったに山に来ないお隣の庭は日当たりは良い、しかし草だらけ。「もっと良い花植えて!」などと言われながら、草取りも含めて「花咲か爺さん」の管理エリアに入った。

お隣の庭、マツムシソウも咲いた。ロープでの柵が低かったので鹿に花芽を食われたが、柵を高くしたので脇芽から花を咲かせたもの。今年咲かない株も沢山あるので、来年も期待できそう、日当たりも良いので実生からも芽を出し自然の循環が出来そうだ。

ツリフネソウ、雨が多いので今一番元気な花。花の形はいつ見ても面白い。

ルドベキア、北アメリカ原産のこの花は切り花にしても長く持つ。炎天下の横浜でも花を咲かせているが、八ヶ岳山麓の高地でも良く育つ多年草だ。