関東甲信は平年より早い梅雨入りが発表された、でも直ぐに一休みの様子。ここ数年は、梅雨らしい降りがみられず、雨量も少なくなってきた。遊び歩くに晴天はありがたいが、農作物や庭の花木など梅雨の雨は生育に欠かせない、飲料水もしかり。しかし、異常気象からか集中豪雨が当たり前、梅雨の風物詩になって来たのは困りものだ。

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ミヤマザクラ(深山桜・バラ科サクラ属)が咲きだした。サクラの野生種のひとつ、葉が開き終わってから白い花を咲かせる。梅雨中休みの昨日(31日)、近くの清里・美し森にレンゲツツジを見に出掛けたが、ツツジ祭りは9日からとかで少し早かったが、代わりに珍しい桜が見られてラッキー。
 
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ズミ(酸実・バラ科リンゴ属)が山を染めている。コナシという別称の方が一般的で、上高地の小梨平などは良く知られている。咲きだしは蕾が赤いこともあって、群生している山肌がピンクに染まる頃がある。美し森周辺ばかりでなく、八ヶ岳山麓ではどこでもこの光景が見られ、梅雨入り前後がこの花の見頃となる。

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レンゲツツジが咲いているのをやっと見つけた。美し森(標高1542㍍)は高いので、麓に当たる満開の清泉寮周辺と比べて開花が遅い。背後の山は南アルプス、北岳や甲斐駒ケ岳の雪も少なくなっている。

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ミツバツツジがまだ残っていた。八ヶ岳の主峰・赤岳の雪も消え、山の名前の由来となった赤い岩肌が望めるようになった。

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ニリンソウが咲いている。美し森展望台で名物のソフトクリームを買う、係のおじさんがクリンソウが咲きだしたと教えてくれた。勝手知った近くの沢筋に下りていくと、日差しの少ない水辺でクリンソウや小さなニリンソウが群生し花をつけだした。ニリンソウは日当たりのよい場所で生育しているものと比べると、花茎も葉も小さいのでより愛おしい。

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クリンソウは咲きだしたばかり、水辺にあるので葉も大きく育っている。

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山頂の展望台近くでヤマナシの花が一輪、残っていた。ズミが咲く前、樹林を真っ白に染め咲いていただろうと、今日は想像力で補うしかない。野辺山辺りまで足を伸ばせば、満開のヤマナシに出会えるかもしれない。

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ヤマツツジが深まる新緑に映える頃となった。

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美し森への登り口でレンゲツツジの開花が始まった、庭で咲くものより色が驚くほど濃い。来週のツツジ祭り頃には、美し森の斜面が朱に染まるだろう。