十和田八幡平国立公園は広い。紅葉の遅い十和田湖を出て2時間、一般道を走り登ってくれば紅葉盛りの八幡平だ。アスピーテラインは全長27㌔の山岳ドライブウェイ、ドライブ途中に車を停めたくなるポイントは沢山あるが、迷惑駐車はしたくない。停まれる場所を捜しながら、後続の車がなければゆっくりと、後ろから着かれればお先にどうぞと譲っての運転でした。

アスピーテラインに入って直ぐ、ビジターセンター前には各地からの車が並ぶ。横浜から来ているのは自分らだけかと思っていたら、関西や九州からの車もあるから驚きです。大沼湿原を一周、ウオーキングの歩数を稼ぎました。

ハウチハカエデの赤とブナの黄が青空に映えます。大沼周りの紅葉が美しいのは、水のあるところからかもしれません。

山頂レストハウスから20分ほど登ると八幡沼、八幡平の中では最大級の火口湖、夏から初秋にかけてはチングルマやコバイケイソウが見られるとのこと。

山頂は展望が利かない、直ぐ脇では展望台を作る工事が進められています。

青森トドマツの案内看板。

笹の中に黄の樹木、ダケカンバのようです。

連なる峰に自然の息吹を感じながら、アスピーテラインを下る。

紅葉の山肌には崩落の跡も見られる、これらもまた自然の営み。

八幡平から花巻温泉に。立ち寄ったのは宮沢賢治記念館、花の栽培や花壇設計にも情熱をかたむけた、賢治の別な世界を知りました。

花巻から山形蔵王へ、山形に行けば山寺は必見のスポット。「閑さや岩にしみ入る蝉の声」芭蕉が詠んだ句を諳んじながら、山寺立石寺を奥之院へ、山頂にある登り階段のゴールにはシュウメイギクが咲いていました。

奥之院まで往復で1時間20分の行程、膝の悪い方は難儀しそうです。
次回は蔵王エコーライン~磐梯吾妻スカイラインへ